TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

消しゴムシャーペンを突き刺しているうちは賢くならんぞ

先日中1の生徒たちに言った大事なことは次の言葉です。

「シャーペンを消しゴムに突き刺してるうちは賢くならんぞ」

 これは低学年、低学力になれば見られる現象です。できる生徒や高学年の生徒はまずしませんからね。消しゴムに突き刺した形跡があれば、まず、学力は低いとみていいですから、注意した方がいいですね。もちろん、不安定な子供のことですから学力以外のところでこの現象が現れることもありますが、概ねこれで判断はできるでしょう。

 まあ、こういうことを言うと「先生の授業がつまらないからだ」という言葉がどこからともなく飛んでくるのですが、授業以外でもやってますからその指摘は全く意味がありません。

 

 消しゴムと学力の関係を明らかにするものがもう一つあって、それは消しゴムのケースというか紙のカバーですね。使っていると消しゴムが減りますからカバーの紙がどんどん余ってきます。そのうち消しゴムよりも長くなってしまい消しゴムがすっぽりと隠れてしまいます。そうなれば、紙のカバーなんてバッサリ切って短くすれば問題ないのに、そのまま使っていると、余った紙がだぶついて汚く不細工になり、消そうとするとカバーが干渉してちゃんと消えなくっていらいらするのですよ。でも、問題はなのはカバーを切らずに使っている生徒はそのことに違和感を覚えていないということなのです。気になれば切りますよ。しかし放置しているということは、多少汚くてかっこ悪くても、消しにくくてもお構いなしなのです。そんな大雑把な感覚では精度の高い思考も学習もできないわけですよね。これも明らかに勉強に課題がある、あるいは学力が低迷しているということの表れなのです。

 ですから、ちゃんと学力を上げるためには、まずはこういうところに目を向けて改善しなければならないのです。何度も何度も指導し、場合によっては力づくでも変えてやらないといけません。この状況で勉強時間を増やしてのざるで水をすくっているようなものですからね。

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