TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

そのフレーズは危険

恩着せがましい言い方

 子供が嫌がる言い方があります。それを言われると不機嫌になり反発してしまう言葉があるのですよ。子供に気を使いすぎるのはどうかとは思うのですが、多少は気を使っうべきだと思いますし、わざわざ嫌われるような言い方はなるべくしない方がいいですよね。子供に嫌がられる言い方はいろいろあるのですが、一つは「恩着せがましい言い方」ですね。その中でも特に「お前のために言ってるんだ…」というやつです。これを言ってる人は多いですよ。先生でも使っているひとは多いでしょうね。子供からすると「本当かよ?」となりますし、それまでの話の内容によっては「口だけやん」と思われる可能性があります。親が子供を叱るときは子供のためを思っているのは当然のことで、その承知している当たり前のことを大上段からぶつけられると、たいへん気持ち悪いのですよ。人権や平和の大切さを大声で訴える人と同じで、「うさんくささ」さえ感じる時があるのですよ。それまでの話にもよりますが、「お前のためを思って…」は言わない方がいいケースが圧倒的ではないでしょうか。どれだけいいことを言っても「お前のためを思って…」を言った瞬間にそれまでの話の価値が失われるかもしれません。

 

最悪の自慢と比較

 そしてもう一つはいわゆる『自慢&比較』です。その代表が「お母さんは中学の時に、これくらはできた。あんたはどうしてできないの?」という言い方です。これは「お前のためを思って…」よりも圧倒的に嫌がれる危険なフレーズです。自慢は年齢に関係なく嫌われます。さらに、比較してダメ扱いされると、怒りはMAXなのです。どんだけ穏やかな子供でもイラっとくるでしょうね。ましてや、反抗期バリバリの子供にこのフレーズをぶつけるというのは、「宣戦布告」なわけですよ。「今から親子喧嘩始めるぜ」という合図みたいなもんなのです。もちろん普段の親子関係や会話の流れにもよりますが、言わない方がいい、いや、言ってはならないフレーズなのですよ。冷静に考えてください。自分(親が)が中学の時にできたことを言う必要があるでしょうか?論点は子供の成績・学力なのです。他人の達成度や取り組みを引き合いに出す必然性は全くないのですよ。一度きりならともかく何度もこれを言われると、もう腹が立って仕方ないのですよね。

 とは言うものの子供も言い訳が多いですし、自分が一番偉いと思い、さらには親をバカにしだす時期ですから、きれいごとだけでは済まされないのです。なめられないよういするためには、圧倒的な親の立場が必要なのですが、その立場をどう作るかが難しいわけですよ。これについては親も苦悩しなければならないでしょうね。子育ての大変さはこういうところですね。

 

f:id:kuri2013:20180807165044p:plain

進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り

現在、夏期講習生を募集しています。

お気軽にお問い合わせください。

講習の説明会は7月7日です。

詳しくはHPをご覧ください。