TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

deskとtableの違いから…

 先日の授業で「先生、deskとtableってどう違うんですか?」と中1が質問をしてくれまた。今年はまだ、教えていなかったのでタイミングの良い質問でしたね。でも、すぐには教えません。辞書を出させて調べてもらいました。もちろん調べるのはその生徒だけではありません。全員に調べてもらいました。するとdeskの欄にきっちりと説明があり読んでもらいました。サクッと解決しました。

 

 さて、この質問なのですが、たいへん素晴らしい質問のなのですよ。この生徒はよく似たものの違いが気になったのです。全員が全員このような疑問を持ちません。多くの生徒は「これは机で、これはテーブル」となんとなく覚えていくものです。全く区別をせずにやり過ごしてしまう生徒も非常に多いと思います。テストなどで✖をもらって初めて疑問を持つのかもしれませんね。勉強をすすめていくと、このようによく似たものが非常にたくさんあります。できる生徒はこのよく似たものをはっきりと区別する力でを持っています。また、区別しようとする気持ちが強いのです。違うことに気が付いていても、深く追及しない生徒は伸び悩みます。ややこしいものを区別することをたいへん面倒くさがる生徒は多く、調べたり質問しするという行動にはなかなか進みません。従って、当然伸び悩みます。ですから、違いに興味を持ち、その違いを知ろうとして質問をしてくれたこの生徒は素晴らしいのですよ。この意識をもって勉強を続ければ必ず伸びるでしょう。

 

 そして、もう一つこの質問が素晴らしいのは、他の生徒に影響を与えたことです。この発言を聞いて、「deskとtableって違うの?」あるいは「区別なんてあるの?」などと寝た子を起こされたように思った生徒はいるんですよ。さらには、「あいつはそんなことが気になっているのか!」と思い、自分との思考の違いを意識した生徒もいたはずです。他人の発言というのは本当に影響力があり、素朴な質問が周囲に対してたいへん刺激的であることも十分にあるわけです。こういうのは集団授業だからこそ経験できることで、また、その質問を取り上げる先生の力量もあるわけですよ。(ベテランなら普通のことですが)私としてもいつか説明したいと思っていた内容だったので助かったわけですよ。

 

 ちなみに、deskは事務用・勉強用、tableは食事用という説明が多いですね。ジュニアアンカー(Gakken)にはdeskは「引き出しがついている」という説明があります。なるほどですね。最近、どっちか判断できないものもありますけどね。笑

 

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