TETSU JUKU

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併願校の大切さ

 高校入試の場合、併願校ははあくまでも併願校だからどこでも良いと思われる方は多いです。確かにそうです。高校入試の場合併願校へ進学する率は低いですからね。こういう考え方は普通だと思います。しかし併願校の設定の仕方によって大きな変化が発生するのです。驚くような差につながるケースもあります。

 随分と前のおとですが、実際にありました。

A君とB君は成績はほぼ同じでした。実力テストの偏差値もほとんど変わらず、授業での感触も大きなさは感じませんでした。内申点もほぼ同じで、本命である公立の志望校も同じで二人ともトップ校を目指していまいした。しかし、違うことが一つありました。それは併願校です。A君は易め、B君は高めを選択したのです。A君の選択した高校は上位ではありますが、入試問題のレベルはそれほど高くはありません。難問は少なく勉強しやすいれべるでした。(それなりには難しかったですが)しかし、B君の選んだ高校の入試問題は非常に難易度が高くさらに問題数も多く相当なレベルに設定されていました。ですからA君は余裕をもって勉強していましたが、B君は緊張感をもって必死で勉強に取り組んでいました。併願校は二人とも見事に突破したのですが、本命の公立では違ったのです。なんとA君は不合格で、B君が合格となったのです。内申点を含めたた進路指導上のデータはほぼ互角だったのに違ってしまったのです。

 言うまでもなく、違いは併願校です。この併願校の違いが勉強の質を変えたのです。A君の選んだ併願校の問題は簡単でした。先生に質問しなくても解けるような問題だとやはり緊張感は出ません。必死さも薄れてしまうものです。徐々に勉強に質も量も低下していたのでしょうね。それが一日二日であれば大した差にはならないのですが2カ月程度の受験勉強になるど非常に大きな差となるのです。ですからトップ校を目指すのであれば併願校の設定は非常に大事なのですよ。

 

 別の観点ですが、公立に進学する場合は私立高校を知ることは大事です。つまり、公立と私立がどうちがうのかということです。大学進学を第一の目標とする私立高校に対して大学進学など目標でもなんでもない公立高校とは授業のやりかたやカリキュラムなど全てが異なるのです。もちろん私学の方が圧倒的に有利なのでは言うまでもないことで、その有利な状況で教育された私学出身の生徒と大学入試を競わなければならないのですからね。この私学の実態を知れば、公立高校で部活に現を抜かすことがいかに愚かなことかがわかります。

 ですから、公立高校に進学するにしても私立高校を知ることは大変重要で、視野を広く持たないとダメだということなのです。

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