関西弁には「けつかる」という汚い言葉があるのですが、明石家さんまさんがテレビでたまに「何抜かしてけつかる」のような感じで使っているので、聞いたことがある方も多いと思います。最近、日常生活ではほとんど聞くことがなくなりました。非常に中のいいの人や友達と話すときにふざけて使うことがありますが、汚い言葉なので使うことは本当に限られるのです。若い人の中には知らない人も多くなっているかもしれませんね。
さて、この「けつかる」なのですが、先日、次女と酒を飲みながらいろいろ話をしているとき話題に上ったのです。
「『けつかる』っていったい何?」
「何してけつかる」、「何いうてけつかる」…使い方は心得ているのですが、けつかるの意味が分からない。動詞なのか、けつ+かるなのか…いろいろ議論したのですが分からないので調べてみました。すると広辞苑にも普通の国語辞典にも載っていました。
けつかる〔自四〕
①「在る」「居る」などの卑語。居やがる。
②動詞の連用形に直接、または助詞「て」を介して続き、その動作をののしっていう。
(広辞苑第六版)
どうやら、本来は「在る」「居る」の卑語だったようですね。それが、動詞にくっついてののしる意味になったということでしょうか。なるほどという感じですね。なかなかいい勉強になりましたね。調べることはいいことです。
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