TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

百害あって一利なしの大量課題

「進学塾=大量課題」こういうイメージの方は多いと思います。

実際、イメージ通りの塾もありますし、そうじゃない塾もありますね。また、塾内でも先生によって課題の出し方が違う場合がありますね。また、教科による差もあると思います。塾としての方針がないのはおかしいのですけどね。

 

 さて、大量課題は最悪です。なぜ最悪かといいますと、それは勉強が嫌いになるからです。内容よりも終わらせることが目的にすり替わってしまいますので、勉強が雑になります。適当になります。わかっていようがいまいが、お構いなしに雑な勉強、いや、もはや勉強ではなく、意味のない作業を続けることになるのです。その意味のない作業をやりながら、先生や塾に憎悪を向け、気持ちは益々マイナス方向へ向かい、何にもいいことがないのですよね。それでも、なんとか頑張って提出すると先生から、「雑だ」「やり直しは?」「答えを写したな?」などとひどい言葉を浴びせられ、益々、嫌になるのですよ。なんとか提出までこぎつけた生徒はいいですが、結局完全に終わらず、先生に怒られるかもしれないと思い、塾に行けなくなってしまうような生徒も出てきます。もう、そうなってしまえば「大量課題って何?」と思うわけですよ。いや、もちろんちゃんとやらない生徒に問題はありますよ。しかし、そんな大量課題を投下されたら仕方がないのですよ。

 

 だいたい、大量課題を課す先生はレベルが低いですよね。指導スキルが低すぎます。そして、完全に思考停止をしていますよね。普通に考えればその課題に意味があるかどうかはわかりますし、勉強の質が低下することも、できない生徒が出現することもわかります。そんなことは火を見るよりも明らかなのに、大量課題を出すのですからやはり思考停止をしています。教育にかかわる者が思考停止するほど愚かしく危ういことはないのですよ。

 

 今年のGWは10連休ですよね。いろいろと調べてみると10連休の塾も結構あるようですよ。(うちは10連休をやりませんが)となると、10連休分の課題が発生する可能性があるということです。本当に恐怖ですよね。生徒にあほみたいに課題を出しておいて自分は連休を満喫でするのですよ。基本的に意地悪ですよね。生徒を苦しめて楽しいのですよね。屈折しているとしか思えません。そもそも大量課題を出さないと心配なら休まなければいいのですよ。ちゃんと生徒を呼んで授業すればいいじゃないですか。あるいは、一緒に課題をやればいいじゃないですか。もっと生徒の気持ちを考えてあげないとね。

 

 私は課題は少なめです。もちろん学年にもよりますよ。受験生にはある程度は課さないことには完全に入試に間に合いませんからね。しかし、できるだけ少なくして、なるべく自分自身の考えに基づいて自発的な学習ができるように促します。課題を極限まで絞り込むつもりはないですが、できるだけ減らすことを考えています。百害あって一利なし的大量課題とならないように常に考えています。

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