TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

シャーペンの分解は大いに結構なんですが…

なぜ、そのタイミングでするのか…

 授業中にシャーペンを分解している生徒がたまにいます。ほとんどの場合は芯が詰まったので、それを取り除くための行為です。もちろん自分も経験がありますし、別に悪いことではないのですよ。生徒によっては一瞬で作業を終えることができる人もいますしね。問題は分解作業がスムーズにいかない時なのです。そうなれば異常に時間をかけてしまい、授業に参加できなくなることなのですよ。もちろん、先生の声は聞こえているだけなので大切なことは頭に残りません。そして分からなくなってしまうのです。こんなふうになってしまう生徒の多くは伸び悩みを持つ生徒です。できる生徒は絶対にこんなことにはなりません。分解しても作業は速いですし、作業が長引くようであれば途中で止めます。あるいは、最初から予備のシャーペンを取り出し、分解は授業以外の時間で行います。

 言うまでもなく、このできる生徒は二つの点において優れています。一つは予備のシャーペンを持っているということですね。常に万一に備えているわけですよ。つまり大人の感覚を持っているということです。そして、もう一つ優れている点は判断力ですよね。これは予備のシャーペンを持っているからこその判断ですが、「分解作業をすると授業を聞くことができなくなるので、予備のシャーペンを使おう」と考えることができているのですよ。ほんの少し先のことをイメージして最適な道を選んでいるのです。中学生にもなればそれくらいは全員ができて欲しいのですが、そうではありません。二手三手先を読み、優先順位をつけることは標準的なことではなく、かなりレベルの高いことなのですよ。

 まあ、それでも失敗を重ねながらこういうことを学んでほしいと思うのですが、この授業に参加できなかったことが失敗とは思えていないことが更に問題なのですよ。別に大したことではないと思っていますからね、先生が厳しく注意して分からせてあげる必要があります。

「分解」を授業に取り入れるべき

 話しは変わりますが、「機械(器械)もの」を分解することはいいことです。特に男の子はこの欲求が高いと思います。男の子ならだれしも小学生のころは何かを分解した記憶があるはずです。先日も中1に「分解経験」を尋ねたら多くの生徒が、経験ありという回答でした。自分ももちろん経験はありますが、やはり分解するときの「ワクワク感」がたまらないですよね。そして構造を目のあたりにしたときの感動も相当なものがありますし、この分解行為はたいへん尊いことだと思います。ただ問題は物によっては元に戻せなくなることです。部品が分からなくなったり、ネジを紛失したり、ネジが余ったり…とこの時の絶望感と罪悪感の混ざった気持ちは独特ですよね。でも、この経験がいずれ生活や仕事の場面で生きてきますからね。非常に価値あることなのです。

 この分解作業は授業でもやるべきですよね。授業はどちらかと言うと組み立てり作成することが主体ですが、作った後で解体すればいいのですよ。(どうせ、最終手には処分になりますからね)その時に、使ったモーターなどを授業で分解してみると面白いですよ。私は経験ありますが、モーターを分解する経験などほとんどないでしょうからね。中学生の理科でモーターの仕組みを勉強しますが、モーターさえ理解していない生徒がいきなりモーター内部の絵を見せられてもぴんとこないわけですよ。学習指導要領を改定するこきにはこの「分解」を是非盛り込んで欲しいですね。

 

授業中のトラブルと言えばこれも多いです。👇👇👇👇👇👇👇👇👇

kuri2013.hatenablog.com

 

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