TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

勉強でダメなことは

先日、中1の授業でのやり取りは次の通りです。

 

先生:勉強をする上でダメだと思ことは何ですか。

生徒:答えを写す!

先生:はっ?それは勉強と違うでしょ。論外。

生徒:勉強に関係ない別のことを考える!

先生:それも勉強してないでしょ。ダメ。

 

 まあ、こんな調子です。(笑)

このやり取り自身は面白くて楽しかったのですが、残念ながら少しずれていました。中1ですから仕方がないですけどね、私はもっと突っ込んだことを挙げたかったのです。

 

 では、本題に入ります。ダメなことは本当にたくさんあるのですが、今日は一つに絞ります。それは、「止まること」なのです。知らない問題、分からない問題、難問に出会うと止まってしまします。当然これは仕方がないことなのですが、問題はその時間なのですよ。止まっている生徒に何をしているかを尋ねると、「考えている」と言うのですが、完全に思考が止まっている生徒が結構います。実際、考えているのは最初の1分程度です。それは以後は思考は完全に停止してしまうのです。考えている気になって、時間がどんどん過ぎていくだけなのですよ。完全に思考が止まると手は動きません。体の動作そのものが消えてしまうのです。そんな状態で2分、3分、下手すると5分…これはもう無駄以外の何物でもないのです。全部の勉強を終わらせるには相当な時間がかかりますし、当然、時間が足りなくなりますから終わりの方は適当にやってしまうのですよ。だいたい、偏差値50台以下の生徒はこの完全停止の傾向が見られるのです。偏差値60を超えると止まらない生徒が圧倒的に増えます。思考が止まらないように手を動かし刺激を与え続けているのです。情報を整理したり、数学ならば線を一本引くだけでも見え方が変わるわけですから、思考が進むのですよね。それでも、わからなければ、次の問題に進めばいいわけですし、最後は模範解答を見ながらしっかりと考えればいいわけですよ。中3になればどの学力層の生徒でもこれができるようになるのですが、中1中2の間はこの「考えている気」になっている状態の生徒が多いのですよ。塾でもこの状態は普通に見られますからね、家庭学習のときはもっとひどい状態が想像できます。これには粘り強く指導し続けることとやはり啓蒙が必要です。

 

ちなみに、生徒と会話で次のパターンもよくあります。

先生:さあ、できたか?

生徒A:できた!

生徒B:合ってた!

先生:合ってた?!ちゃんと考えて解いたか?

※この時の「合ってた?!」と言うときは、お笑い芸人の千鳥が出ているCMの「貴様?!」のような感じです。(笑)

 

「合ってた」なんて言う生徒のほとんどがちゃんと解いていません。勘で書いたり、たまたま書いたことが合っているのですよ。だから、この発言は逃してはいけないのですよ。(笑)

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