TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

電子辞書かそれとも紙の辞書か…

電子辞書か紙の辞書かは不毛な論議

 ネットなどでよくこの「電子辞書か紙の辞書か」という論争を目にするのですが、それぞれの意見にはこだわりがあって面白いですね。やはり、若者は電子辞書の方を推しますし、中年以上になると圧倒的に紙の辞書を推してきます。私も中年層ですから、彼らが紙の辞書を推す気持ちは十分にわかりますが、この議論程不毛なものはないと思っています。これは極めて主観的なものなのですよ。電子辞書の便利さを知らない人は紙の辞書を推しますし、紙の辞書の利点を知らない若者は電子辞書を支持するでしょう。そんなもんです。最近はなくなりましたが、30年ほど前ではあれば自動車の変速機もATかMTかでよく論争していましたよ。これも経験があるかどうかで異なりますし、良さを知ればその良さを感じることができるものを推すのです。ですから、この論争が本当にばかばかしく思えるのです。どっちでもいいから辞書を使って欲しいのですよ。

私は両方を支持します。

 私はどっちかというと、両方を支持しています。紙の辞書、電子辞書のどっちにもメリットがありますし魅力もあります。だから、両方使うべきだと思っています。電子辞書は素早く調べることができますし、ジャンプ機能は便利ですし、複数辞書検索もあるので、引き比べるのも一瞬ですからね、圧倒的に便利なのです。能率的に学習したいのであれば、これに勝るものはありませんし、この能率の良さが学習をさらにポジティブな方向へ導きますから、やる気を維持しやすいのですよね。また、最近は発音もしてくれますし、わけのわからないコンテンツも多いでが、それは魅力的ですよ。和洋の有名な文学作品も何千と収録されているものもありますからね。

 紙の辞書の長所はやはり見やすさ、読みやすさでしょうか。電子辞書の画面と比べるとどこを見ればいいかはわかりやすく、迷うことがないのですよね。ですから、そういう意味でのストレスはほとんど無いのですよ。また、辞書にもよりますが、巻頭巻末の付録ページには勉強になることが非常に多く書かれていて、それも紙の辞書の魅力の一つですね。特に英和辞典のジュニア版はいろいろと楽しめます。それと、辞書を開いた時の目に飛び込む情報量の多さもいいですよね。これは電子辞書の比ではありません。しかし、この辺りを主張して生徒に紙の辞書を推薦するベテランの先生がいるんですけど、生徒は何の価値も感じていません。悲しいですが。

 と言いながらも実は私は最近電子辞書に傾いています。それはなぜかと言いますと、「老眼」です。まだ見えますけどね。紙の辞書の文字の大きさはやはり厳しいですよね。暇なときは別にいいですが、イライラすることが増えましたね。まあ、辞書にもよるのですが。卓上の大型の辞書であればこの問題は解決するのですが、あの大きさが逆に面倒なんですよね。(若いころは馬鹿でかい卓上板の辞書の存在が謎でした。)

生徒にはどっちを勧めるか

 今は電子辞書でいいと思っています。簡単に調べることのできるストレスの少ない辞書でどんどん調べればいいですよね。そして、辞書の魅力と大切さを体験して欲しいのです。ある程度の年齢になって電子辞書に慣れた頃、紙の辞書に触れる時期があればいいのではないでしょうか。特に大学まで行って専門的な勉強をするのであれば、紙の辞書を引けないとか、紙の辞書にストレスを感じているようでは学問などできませんからね。

 大事なことは分からないことを辞書できっちり調べさせることであって、先生のつまらないこだわりを押し付けることではありません。しっかりと勉強ができるようにしてあげるべきですよね。しかし、もう少しで電子辞書もスマホに駆逐されるでしょうね。そうなると別の議論が始まるでしょうが。どっちにしても、「ちゃんと調べること」これができればいいと思います。

図書館の辞書コーナーは最高

 私は図書館へ行けば必ず辞書コーナーへ行きます。本当に驚く程いろいろな辞書があって楽しいのです。普通の書店には売っていない専門性の高い特殊な辞書がゴロゴロしているのですよ。「えっ、こんな辞書、あるの?」と思う瞬間が本当に楽しいですよ。図書館へ行く機会があれば、是非、辞書コーナーへ足をお運びください。人によってはそのコーナーから出ることができなくなります。

 

辞書に関しては過去にもいろりろな記事を書いています。 

kuri2013.hatenablog.com

 

kuri2013.hatenablog.com

 

kuri2013.hatenablog.com

kuri2013.hatenablog.com

 **************************************

現在、進学塾TETSUでは新入生を募集しています。

まともな授業を受けたい人、勉強する意味を知りたい人は、是非、お越しください。

入塾説明会は1月27日(日)です。詳細はHPをご確認ください。

tetsujuku.sakura.ne.jp

 

進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り

電話0742-51-6400

体験授業もありますよ。

f:id:kuri2013:20180629222141p:plain