英語の長文を速く読めるようになるために
長文問題を苦手とする生徒は多いですし、実際、長文問題が取れるかどうかが合否のわかれ目となります。ですから、しっかりと練習して長文を読めるようにしておかなければならないのです。では、どうすればいいか。これこそ数が物を言いますよ。10題よりは20題、20題よりは50題と、長文をできるだけたくさん読むことが何よりも大事なのです。(文法・単語ができているのが前提です)読めば読むほど速く正確に理解できるようになり、ある程度まで進むと、日本文を読むようにスラスラと英文を読めるようになります。しかし、いろいろなことに気をつけて読まないと数をこなしても力にはなりません。そこで、英語の長文をスラスラ読めるようになるポイントをいくつか挙げたいと思います。今回は英文を読む時の注意事項です。ほんの少しのことでも意識すると速く正確に読めるようになるのです。
ポイント
①語順訳で読む
②文の要素と前置詞を意識する
③代名詞に名詞を当ててはめて読む
④括弧などを用いて印をする
⑤場面の変化に気を付ける
⑥分からない語や文があっても止まらない
⑦知らない語は前後・文脈で想像する
⑧設問を解きながら読む
⑨語注と設問に事前に目を通しておく
⑩aとtheに注意
他にもありますが、だいたいこれくらいですかね。
各ポイントについて
まずは①ですが、結構多くの生徒がきれいな日本語に訳しながら読んでしまっています。これが最も読むスピードを遅らせてしまう原因です。英語と日本語は語順が違いますから、自然な日本語にするとかなり時間がかかるのですよ。ですから、語順訳でいいので、どんどん右に目を向けながら、意味を拾うように読むといいでしょう。「彼は、買った、新しい本を、あの本屋で、昨日」みたいな感じですよね。これでも十分わかるでしょ。
次は②ですが、①をするためには②が必要なのです。語順で読むためには英文の構造をとらえる必要があるわけです。つまり、「誰が、どうする、どんなふうに、どこで、いつ」という語順ですよね。それぞれの文の要素を正確につかむことができないと、語順訳もできませんからね。これが非常に大事なのです。そのためには特に前置詞に注目してください。前置詞は名詞と結びつき「句」を作ります。その句は「どんなふうに、どこで、いつ」のどれかになりますから、副詞部分を正確にとらえるうえで極めて重要なのです。前置詞(in,on to, by, with, under …等)を見つけたら後に続く名詞と結び付けて「句」を作りましょう。例えば、in the library, during the spring vacation, without using a dictonary、という具合ですね。ちなみに、「前置詞の後ろは名詞・代名詞・動名詞」です。前置詞のついた名詞は主語にはなりませんからね。
次は③ですが、これも大変重要です。heやsheは彼・彼女としないで、途上人物の名前を当てはめて読みましょう。登場人物がが複数ある文ではこのようにしないと混乱します。そして、最も大事なのがthey・themですよね。they・ themは人にでも人以外に用いますから、人だと思い込んでいると大変ことになるのです。
⑥も意識をしないと時間を大きくロスする危険性があります。分からない英文があっても次の英文を読んだり、その段落の結論部分まで読み進めると分かるときが意外にあります。ですから、止まらずに読み続ける方が良いのです。
⑧も非常に大事ですよ。英文を全部読んでしまってから設問にかかると、どこにか書かれていたのかが分からなくなってしまうことが多く、もう一度読む羽目になるのですよ。ですから、これも大幅にロスを発生させてしまいます。ですから、基本的には本文を読んでいる最中に下線や記号と出くわしたらその場ですぐに解答することです。そして内容一致問題は2段落くらい読み進めるたびに確認するといいと思います。できる生徒は必ずやってまね。
⑨事前に語注や設問に目を通しておくといろいろと備えることができるのですよ。英文を読むヒントがゴロゴロしているわけですからね。事前に目を通す方がいいに決まっています。
文法・単語も必要
どうでしょうか、これらをきっちり意識して練習をすると相当な速さで読めるでしょう。しかし、文法や単語がある程度理解できているのが前提です。文法・単語は身につていないのに速く正確に読めるようにはなりませんからね。同時にその力も強化しましょうね。結構な苦労はあるでしょうが、英語の長文に強くなれるとアドバンテージは大きいですよ。それに将来性もありますからね。
他にも大事なことはありますよ。もっと詳しく知りたい人は是非入塾してくださいね。(笑)
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