TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

どこからが勉強なのか

ワークのページが埋まっていることに意味はない

 ワークのページが埋まっているかどうかなど何の意味もありません。大事なことは学習内容を理解しているかどうか、しっかりと身にについているかどうかということです。確かにワーク類は提出しなければいけませんから、その観点ではページが埋まっていることは大事なのですが、勉強はそれだけで安心をしてはいけないですよね。だいたい中間層の学力の生徒は自分の理解のレベルや達成度のレベルに疎いので、提出物のワークができて一安心するのです。ワークをすることも「理解を深めること」が目的ではなく「ページを埋め、完成させること」が目的になっているのです。ですから、やった気・分かった気になりとんでもない点数になってしまうのですよ。中1の間はまだ仕方がないですが、いつまでもこれでは頑張っても成果は上がりません。伸びる生徒は早い段階でこのことに気が付いています。「勉強とは何か」をしっかりと理解しているのですよ。

問題集をやってからが勉強

 ですから、ワークや問題集をやって終わりではなく、そのあとの勉強が重要になるのです。問題集やワークをやることで、自分の「できる」と「できない」がはっきりします。ですから、問題集をするのは弱点を見つけるということなんですよ。その弱点を克服することが本当の勉強なのですよ。でも不思議なことに弱点が見つかっているのに放置する生徒がいるのですよ。できる生徒は解いた後におどろくほどの時間をかけてるんですよ。

 

単語暗記は勉強ではない

英単語暗記は低学年の生徒にかなりの苦労ですね。中1の教科書なら、ワンレッスンで60個~80個程の英単語が出てきますら、本当に大変です。ですから、これを覚えるだけで満足してしまいがちなのですよ。しかし、英単語の意味とスペルは覚えていて当たり前です。その単語が実際にどのように使われるのかを理解し、その英単語を用いて文が作れるようにならないといけないわけですよ。そこまで言って初めて英単語を本当に理解したことになるのですよ。ですから、英単語を暗記した段階は本格的な勉強のスタートラインに立った程度のことと認識するべきでしょうね。

 

ということですから、勉強のとらえ方が生徒によって違うのですよね。できる生徒は身にけるあるいは理解することを勉強と位置付けているのに対し伸び悩む生徒は勉強行為のみ(書いたり解いたりすること)を勉強と位置付けているのですよ。だから差が付きますし、親の「勉強しなさい」という叱責を理解できなくて喧嘩になるのは無理もないですよね。

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