TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

勉強だけ教えるという器用なことはできない

「勉強だけ」とか、「大事なことだけ」を教えるというそんな器用なことはできません。勉強を教えると同時に宿題の仕方や勉強の仕方も教えないといけません。効率よく勉強ができるように、生活の仕方や時間の使い方も教えないといけません。また、やる気を盛り上げるためにいろいろな話しをしてあげる必要もありますし、勉強することの意味だとか、進学するとはどういことあなのか、さらには生きていくこととは何なのかも伝える必要があるのです。勉強内容を教えるだけで、勝手に吸収し勝手に勉強をできる生徒などほぼいません。大人でもそんな高いレベルは少ないですよ。常に生徒は迷い不安を感じすぐに自分を見失ってしまうものです。そんな生徒に勉強だけをわかりやすく教えても上手くいくはずがないのですよ。

 当然、大事なことだけを教えることも不可能です。というか、勉強に大事でないことは基本的にはありません。全て大事なのです。(この発言にある「大事なこと」はたぶん、「テストに出ること」だと思いますが)「基礎は大事でなく応用こそが大事だ」という考えはおかしいです。基礎が理解できていないと応用はできませんから。応用というものは基礎を使いこなすということですから、本来分けるものではないのですよ。ですから、「大事なことだけを教えて欲しい」というこの発言は勉強というものを理解していない人の発言なわけですよ。たまに、「塾は勉強だけ、大事なことだけを教えればいいだ」という言葉が聞こえてくるのですが、本当に何を言っているのか分からないですから、こういう発言は無視しています。

 生徒に勉強を教えるというのはそれほど単純で楽なことではないのです。部外者が口をはさむことはできませんし、教えている側は信念をもってしっかりやるべきだと思います。

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