TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

遠くの学校へ通うことも悪くはない

 高校は近い方が良いという人が多い。「できれば30分以内で…」「自転車で15分程度のところがいい…」などという声も聞こえてくる。それは確かに言う通りだ。3年間通うのだから遠いとたいへんである。通うだけでクタクタになることもある。(交通費もバカにならない。)また、行きはともかく遠いと帰りが辛いものだ。早く帰りたいのになかなか家に着かないのは大きなストレスとなる。しかし、電車に揺られて知らない町の高校へ通うことも決して悪いことではない。自分の住んでいる町とは違う町へ行くことはいいことである。知らない景色を見て、知らない場所を歩き、自分の住んでいる町では感じないことをいろいろなことを感じることもできる。それが、県外の高校ならなおさらである。奈良県民の場合、大阪や京都、どちらへも行けるが、同じ関西でも文化の違いはたくさんあり、それらに触れるだけ楽しいし勉強になるものだ。そして何よりも他府県に友達ができるのも素晴らしい。そして自分の行動半径や視野がどんどん広がることも年齢的には必要だと思う。

 それと、電車に乗って勉強したり読書をしたりすることも悪くない、電車に乗っている人を観察してあれこれ思うことも大事である。車内アナウンスをぼんやり聞きながら車窓を眺めることもエモいのではないか。できれば排除したいつまらない日常のように思う人もいるかもしれないが、全く意味のないことではない。それなりに価値のあることだと思う。だから、高校は近くもいいが、遠くてもいい。でも遠すぎるのはダメだ。人にもよるが通学時間が一時間少し程度なら別に構わないのではないかなと思う。さすがに、通学時間が一時間半以上になると苦痛の方が上回るのでお勧めはできない。なんでも効率よくやればいいものでもないし、このへんはゆとりをもって考えた方がいいのかなと思う。

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進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り