TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

勉強は反復が大事とは言いますが、どれくらい反復すればいいのか

 勉強で大切なことは反復です。長時間の勉強も大事ですが、何度も繰り返すことの方が大事なのですよ。短い時間でも何度も繰り返せば覚えます。できるようになるのです。ですから、先生は授業中に反復します。教材も反復できるように作られています。大事なことが何度も何度登場するのはそのためです。知らないうちに反復できるようになっているのです。しかし、授業の中の反復だけでは足りません。家庭学習を通しても反復しないといけません。そのために宿題があるのです。

 では、何回繰り返せばいいのでしょうか。2回、3回、それとも、4回~5回…いや10回以上...。これは個人によって違いますし、学習内容にもよりますよね。その時の精神状態にもよるわけですよ。ですから「〇〇回」とははっきり言えませんし、決めるものではありません。基本的には覚えるまで、できるようになるまで繰り返すべきなのですよ。2回か3回程度の反復で繰り返した気になっている生徒が圧倒的に多いのですが、そんな回数では話になりません。また、わずか2回、3回程度では反復とは言えないのです。何十回、何百回と行うことが反復なのです。基本的なレベルの読み書き計算は忘れるものではありません。どうしてか…それはほぼ毎日のように反復しているからですよ。例えば九九を何回使っているでしょか…100回、200回で済まないですよ。数えきれないくらい繰り返して使っているのです。これでは忘れたくても忘れられないものです。しかし、基礎基本でもめったに出てこないことは忘れる危険性がありますよ。たまにカタカナが出てこなくてびっくりすることがありますよね。それです。

 本当に物事を身につけ、使えるようにしたければこのレベルの反復を忘れてはいけないのです。もちろん、暗記するうえでのコツ、知識を関連づけるとや根本を理解するということも大切であることは言うまでもありません。先日、中1にはこの反復とはどういうことかを説明しました。中学校の勉強のたいへんさを感じるときですから、何かを感じてもらえたと思います。来週からの様子に変化が現れるかどうか楽しみです。

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