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塾業界や教育業界の問題に迫ります。

動詞を名詞に変換できることの大切さ

私立高校の英語の入試問題でお決まりの問題が、次の問題です。普通に受験勉強をしていれば最低でも5回は目にする問題です。

 

彼がニューヨークで滞在している間に、有名な歌手を見かけた。

While he was staying in New York, he saw a famous singer.

 

この赤字部分を別の表現に言い換えるのですが、「節」を「句」に書き換える基本的な問題です。解答はDuring his stay in New York となります。日本語に訳すと「彼のニューヨークでの滞在中に」となります。実はこの問題がなかなかできないのですよ。理由は英語面と日本語面の二つあります。英語面の問題は節と句の理解になります。

 

大事な英語のルールは次の二つ

ルール①

 接続詞の後ろは節、節はS+Vを含むもの

 ※句はS+Vを含まない二語以上で一つの意味を持つもの

 While he was staying in New York

 では whileは接続詞(~する間)、その直後に主語であるheとwas staying という動詞が続きます。 

 

ルール②

 前置詞の後ろは名詞または名詞句(名詞・代名詞・動名詞

 During his stay in New York

    duringは前置詞(~の間)その直後にhis stayという名詞が続きます。

 

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 まずは接続詞の後はS+V(節)、前置詞の後ろは名詞という大原則を理解するべきです。これがわかっていないとできませんし、何よりも他の問題が解けませんからね。そして、大事なのが品詞の感覚です。while とduringは意味は似ていますが、品詞は異なります。品詞が異なると用法も異なるわけです。ここをはっきりと区別できていなければ丸暗記になりテストが終われば忘れてしまうのです。低学年から品詞を意識した学習をしていれば自然と受け入れるのですが、品詞をおろそかにしてきた生徒には苦痛を感じるところです。

 

次のポイントは

 「he was staying(彼は滞在していた)」を 「his stay(彼の滞在)」に置き換えることです。実はここでも品詞の感覚が大事なのです。「was staying」が「stay」に変わりましたよね。動詞が名詞に変わったのです。この「動詞⇔名詞」を自在に変換する力が大事なのですよ。そして、これは英語力の前に日本語力なのです。日本語で「彼が滞在する」を「彼の滞在」に置き換えることができないと「he was staying」を 「his stay」に変換はできないのです。

 

こういうのは他にもたくさんあります。

 She sings well. をShe is a good singer.に変えるようなものです。sing(動詞)が singer(名詞)に変わりましたね。「歌う」⇒「歌手」となったのです。これは中1のうちにやりますけど理解に時間がかかる生徒は多いのです。これを1回で習得できる人はトップレベルです。多くの生徒は練習が必要なのですよ。練習して身につけばけばいいのですが、言葉に対する興味が極端に低いと練習だけでは身につきません。普段から、文字を読む、ドラマ、アニメ、映画を見る、いろんな人と会話するといったことをしっかりとやって言葉の感覚を磨いておく必要があります。

 

 英語での論理的な思考というのはこのように品詞と文の要素に基づいてで考えることです。この考え方は高校入学以降も当然必要で、高度な英語を理解するうえで不可欠なものとなります。ですから、私立高校の入試問題にはこの品詞感覚や品詞理解を問う問題がたくさん入っているのです。この思考の仕方を面倒に思っていると高校入試を突破できません。うまく丸暗記で乗り越えられたとしても高校の授業には絶対についていけないのです。ですから、塾はこの部分を意識して授業をするわけでで、そういう授業ができないようでは塾を名乗るのは恥ずかしいのですよ。

 

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