TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

appleのスペルがなかなか覚えられない人へ

 何度書いても「apple」のつづりをなかなか覚えることができない生徒は多いです。二つの「p」、「l」なのか「r」なのか…発音しない最後の「e」…。実はこの「apple」は中1の生徒にとっては相当な曲者なのです。相当な苦戦を強いられる単語なのですよ。ヒットポイントはそれほど高くないのに防御力が異常に高いドラクエのモンスターみたいなやつなのです。

 初期学習では英単語の暗記では何度も書くことが必要ですが、実は書けばいいというものではありません。筆記体であれば書いた回数と暗記は比例するのですが、ブロック体で書くとそうでもありませんね。ですから、書くことに必死になるのではなくて何度も目にすることで暗記していくようにした方がいいと思います。目にする頻度をできるだけ増やすのです。そのときに意識するべきことは「文字の形」です。「apple」の形です。つまり、文字ではなくピクチャーとしてとらえるのですよ。「pp」が二つあるということを形で認識しておくのです。そのときに「pが二つもあるのか…」と井の頭五郎のようにつぶやくとさらにいいです。そして何度も頭にそのイメージを思い浮かべるのです。そういうことを繰り返しているうちにやがて覚えます。これは観察するということにつながりますから、勉強では実はたいへん大切なことなのです。

 あるいは、スペルの読み上げも効果的です。単純なことです。「a・p・p・l・e」と単語のスペルを一文字ずつ読み上げていくだけです。これを実践するときは、スペルを読み上げるテンポとスピードが重要です。だらだらと棒読みではいけません。できれば大きな声を出すとさらにいいでしょう。とりあえず、丸暗記で十分な場合はたいへん効果的なのです。自分自身、中学時代はこの「読み上げ」をよくやりましたし、これで覚えたことは今でもしっかりとおぼているから値打ちものです。

 しかし、書くことを絶対にゼロにしてはいけません。書くことを暗記の土台にして、今紹介したようないろいろな方法を加えるといいのです。そうすると、暗記するスピードも上がりますし、なにより忘れなくなりますからね。

f:id:kuri2013:20180401233047p:plain

進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り