TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

努力して結果がでないとしても経験が残る

 1学期の中間考査が始まりましたね。5月末まで各中学で中間考査は続きます。中1は初めての定期考査ですから、何かと不安でしょうが思い切りやりましょう。失敗を恐れていては何もできませんし、多少、点数が悪くてもいくらでもやり直しはできますから、自信を失う必要はありません。大事なのはちゃんと勉強してテストを受けたかどうかということです。勉強もしないで点数が悪いのは話になりませんが、きっちりと勉強をしたのであれば点数に現れていないくてもたいへん価値があるのです。コメディアンの山里さんの母がこのようなメッセージを送ったことが先日ネットで大きな話題になっていましたね。メッセージの内容は次のようなものです。

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山里さんの母のメッセージ

 努力して結果が出ると自信になる。

 努力せず結果が出ると驕りになる。

 努力せず結果も出ないと後悔が残る。

 努力して結果が出ないとしても経験が残る。

 努力をしてその日を迎えたんだったら、何も残らないことはないから行っといで 

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 なかなかお見事なメッセージですよね。教育者でもこのレベルのことがすぐに言える人は多くありませんよ。きっと教養のある方ですしょうし、今までも親とし教育をしっかりと実践なさっていたのだと思いましたね。

 さて、最も大切なのは4番目の「努力して結果がでないとしても経験が残る」というところです。テストや入試では点数が大事です。がんばりや努力の過程など一切評価されません。ですから必ず点数が取れないとダメなのですが、そう簡単に点数に現れるわけではないのですよね。ですから、すぐに諦めてしまう生徒がでるのですが、しっかりと勉強しているのであれば、経験は残るのです。経験とは「勉強をしたという事実」だけでなく勉強を通して得た「知識・技能・思考」です。これらは消えることはありません。次のテストにも生かされますし、回を重ねるごとに磨き抜かれていくものです。一度や二度のテストで点数が出なくても継続すれば相当な力が蓄積されるのです。そしてどこかのタイミングで点数が上がり始めます。そういうものなのですよ。もちろん、教材とか方法や指導者の影響もありますよ。しかし、根本はしっかりと勉強を続けることとその熱意です。

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