TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

自宅の場所をきっちり説明できる子供は生きる力を持っている

 先日、小6の生徒に自宅の場所を説明させてみました。数秒間、考えたあと説明をしてくれたのですが、なかなか上手く説明してくれたので嬉しくなりました。学力は当然大事ですが、様々なことを相手にわかりやすく説明する力は文科省がよく言う「生きる力」の一つだと思のです。仕事をするようになると発揮されますよね。ですから、先生は学力を把握するとは大事ですが、このような学力以外の力もきっちりと把握しておくことは大切だと思っています。

 さて、子供のこういう力は先生もですが、親がちゃんと認識して教育すべきだと思います。学校や先生に任せっきりにしていいものではありません。でも、実際はどうでしょうか。多くの親はそこまでの意識がないのではないでしょうか。我が子に対してなんとなく「しっかりしている」や「頼りない」という思いはあるでしょうが、具体的にはとらえられていないかもしれませんし、あるべき姿さえイメージできていないかもしれませんね。できれば、一年に一回は同じような質問をして成長度合いを見るといいと思うのです。毎年のように尋ねているとよくわかりますよ。

 ちなみに、小5・小6でも自宅の住所や自宅の電話番号をちゃんと覚えていない生徒は多いです。こういう生徒は中学生でも意外にいますよ。住所や電話番号は入塾の時に生徒にも書かせてみるのですよ。これだけでもいろいろなことがわかりますからね。そして、わが親の生年月日や年齢なども極めていい加減です。母の年齢は覚えているが父の方は知らないというケースもよくありますね。親の名前を漢字で書けないというのも珍しくないですよね。さあ、小5・小6にもなってこれでいいのでしょうか。最も身近なことでもこの状態であれば、これ以上視野が広がることは考えにくいですよね。(もちろん、いろいろんな子供がいますけど)一度、こういうことを自分の子供に尋ねてみたり、説明させるといいですよ。テストの点数や通知表ではわからないことがわかるでしょう。そして、そこを出発点にして我が子の教育を考えるといいと思います。

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