TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

鍵は勉強に対する真面目さ

そりゃあ、素直な生徒が伸びるのですが…

「どんな生徒が伸びますか?」と尋ねられたら、学校であろうが塾であろうが先生であれば答えは決まっています。それは、「素直な生徒」です。教えている立場の人間からするとこれほど大事なことはないのですよ。先生は勉強内容を教えるだけではなくて、勉強の仕方を指導するのですが、その指導通りにやる生徒とやらない生徒は同じ授業を受けていても全くと言っていいほど結果が異なるのですよ。要するに、身に付く度合い、問題が解ける度合いが驚く程違うわけです。言われた通りに、先生の指導に忠実に勉強した生徒はいい結果が出ているものです。先生の言うことを守らない生徒はたいへんなことになるのです。ミスが多い生徒も先生の指導通りにやっていないことが多いのですよ。

 しかし、この素直さというのは誰しも持っているはずです。「先生の言うことなんか聞きたくない」あるいは、「先生の言うことなど絶対に聞いてやるもんか」と思っている生徒はほとんどいません。少なくとも塾に通うような生徒にはいません。しかし、根っこにあるのは「できれば勉強はしたくない」「勉強時間は極力短くしたい」「なるべく楽をしたい」という思いです。この甘えと言ってもよい思いが大きくなると、どうしても素直さが消えてしまします。そして、先生の指導を非常に軽いもにしてしまっているのです。それが無意識に適当な勉強を誘発しているのではないかと思います。悪気はないのですが、自分でも気づかなうちにダメなことをしてしまっているのですよ。ということは勉強の大切さをまだ表面でしか理解できていないのですよね。尋ねればほとんどの生徒が「勉強は大事です」と答えてくれるのです。ですが、口先だけでわかった気になっているだけなのです。これは、本人の性格や精神年齢やにもよりますし、また親の影響もあるかもしれません。

 素直にできない理由はもう一つあるのです。それは、「忘れっぽい」ということです。これは個人差が非常に大きいのですが、学力が低くなるにつれて、忘れっぽくなる傾向があるのは否定できない事実です。せっかく指示されたこと、教えてもらったとっておきの方法、あるいは絶対にやってはいけないことを授業で教えてもらっても、忘れてしまうのですから、そりゃ、うまくいきませんよ。素直な性格であってもこれでは素直じゃない扱いを受けてしまいます。宿題をする前にノートやテキストを見て先生の指導を思い出してから始めればいいのですが、ノートを見ることさえも忘れてしまい、衝動的な勉強をして失敗してしまう生徒もいます。まあ、これもトレーニングで改善され、学年が上がるにつれて変化していくものですが、見ている側としては隔靴掻痒を隠せません。

 

keyワードは「本気」「真剣」「真心」「誠実」

 素直を発揮するには根本となる「真面目さ」が必要だと思います。勉強に対しての真面目さですよ。いいかげんなこと適当なことを許さない真面目さです。では、「真面目」という言葉を辞書で確認しましょう

 

まじめ【真面目】/明鏡国語辞典第二版(大修館書店)

 ①本気であること、真剣であること

 ②真心がこもっていること、誠実であること

 

なるほど、keyワードは「本気」「真剣」「真心」「誠実」ですね。これらが根本にきっちり備わっていれば自然と素直になりますし、うわべだけの素直ではななく本当の素直さが現れるでしょうね。「うっかり忘れる」と言ったこともきっとなくなりますよ。

 ちなみに真面目で素直な生徒の授業中は次のような様子です。

 ①他の生徒が発問を受けているときは、自分も必死で考える

 ②他の生徒が市から得れているときは、自分のことのように反省する

 ③他の生徒が褒められているときは、次は自分が褒められようと頑張ろうと思う

勉強に対し本気で真剣であり、真心をもって誠実に勉強をとらえれば、自然とこういうふうになるのですよ。

 

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