TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

実技4教科を副教科にしているのは学校自身ではないか

 実技4教科の大事さは大人になってある程度の年齢に達すると痛感する。生活するうえで・生きていくうえで必要な知識と技能、また芸術活動をするうえでも大事なことを学ぶことができるのである。人生を豊かにするうえでたいへん大切な教科だと思う。しかし、しっかりと勉強した記憶はない。テスト前に一夜漬けをするレベルである。ひどいときは何もせずにテストを受けたこともあった。今から思えばたいへん反省すべきことだが、きっとこれは多くの人が同じような経験をしているはずだ。なぜか?中学生にとって実技教科は副教科なのである。それほど大事な教科だとは思っていない。内申点のために仕方なくやっている科目だからだ。国社数理英の5科目とはとらえ方が全然違うのだ。普通はテスト勉強は5科目が優先である。数学ができていないのに技術家庭を勉強する気にはならない。誰もが5科目優先する。そして実技4教科は授業回数も少ない。英数と比べるとはるかに少ない。先生もダメだ。授業は下手だし、実技科目の大事さや魅力を語れる先生はいない。そんな状況で中学生がまじめに実技4教科に取り組むことができるだろうか…。

 これはもう仕組みそのものがダメなのではないだろうか。学校の仕組みややり方そのものが実技4教科を副教科に貶めているのではないか…。いい先生はいないし、授業数も少ないし、試験は5科目と同時にされるし…。この状況を改善しない限り実技4教科はいつまでも副教科のままだろう。

 では、どうするべきか。簡単である。テストのやり方を変えればいい。多くの中学校では期末考査で実技教科もペーパーテストをする。だから、期末テストは8科目または9科目になる。8科目も9科目もちゃんとできるのは一部の上位の生徒だけだ。ほとんどの生徒は5科目の勉強で精一杯となる。ここが一番の問題点である。5科目と並べるとダメなのである。思い切って実技教科のテストだけをする期間を設ければいい中間考査期末考査は5科目のテストを行い。その二つの考査の間に実技教科のテスト期間を設けるのである。あるいは5科目の期末テストが終わった一週間後でもよい。すると生徒は実技教科も勉強に打ち込める。5科目と比較して負けることはない。勉強しやすい環境になれば生徒の意識も変わるだろう。これで勉強されなければ先生が悪いのだから、先生自身もしっかりするだろう。いいことばかりだと思う。これは議論の値打ちがあると思うが、どうだろうか。

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