TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

理科ができない生徒に見られること②

↓↓↓理科ができない生徒についての特徴を以前にも書きました。

kuri2013.hatenablog.com

 

今回はその中の1点に目を向けたいと思います。

 理科の問題で思うことが問題文が異常に長いということです。定期考査でも入試でも総合的なレベルのテストになると、一問の本当に問題文が長くなります。なぜかとうとそれは実験の説明が入るからです。どういう実験をしてどういう結果が出たのかの説明が多く入ります。また、実験が1つではないのですよね。問題によっては実験1~実験4くらいまであってその説明だけでB5のスペースを全部使う問題もあります。読むだけでも大変ですし、またその実験内容が一読即解できるものではないのですよ、図やグラフと照らし合わせて確認し、場合によっては簡単な図を描いたり、数値を図に書き込んだりと作業をしたり、頭に実験をしっかりとイメージしながら読まないといけないのです。ですから、問題を解く前の問題そのものの理解に時間がかかりますし、情報整理の段階で早くも失敗してしまう生徒が現れるのです。あまりにもたくさんの情報が提示されますので、すぐに混乱し大事な情報を忘れてしまい立式を間違えたり、問(1)で出た数値を使うのにそれも忘れてしまったりと、もうたいへんなわけですよ。

 それでも、頑張ってまじめに問題に立ち向かってくれればいずれできるようになるのですが、こういうややこしさを忌み嫌う生徒が非常に多いのです。少しでもわからないとイライラし、あるいは思考が止まり、さらには、全く根拠のないことをやり始めるのです。普段から単純なことしかしていないとこういうことに耐えられないのですよね。そして、「とりあえず割ってみました…」というようなことを言うのです。まあこれではどうにもならないわけですよ。

 

 では、どうすればいいか。

 一つは当然十分に勉強をすることです。多くの問題を解いて問題に慣れてくるとこの煩わしさは解消されます。問題のパターンも無限大にあるわけではないですからね、いろいろな問題を経験しておけば一読即解ができるようになってきます。そしてもう一つは普段から難解なものやややこしいことに触れておくことです。それは別に理科でなくてもいいわけですよ。推理小説でもいいですし、パズルだってかまいません。マルチステップで問題を解くトレーニングが日ごろからできていると理科の問題を解くにあたっても精神的に崩れることがなくなるものです。

 ちなみみ、一読即解という四字熟語は辞書にはありません。調べてみたらどこか予備校の先生が使ってましたね。

 

 

f:id:kuri2013:20180303170032p:plain

 

進学塾teTsu/奈良市とりみ町/とりみ通り

高校受験/小5~中3/小学生英語/自習室コース

富雄駅/菜畑駅/東駒駅

現在、春期講習生募集しています。

お気軽にお問い合わせください。