TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「心を込めて準備中」?

 街を歩いている開店前の店の扉に「心を込めて準備中」と書いた札をかけてある店を見かけます。そして営業している店には「一生懸命営業中」などど書いているものもあります。私はこの札に違和感を覚えるのです。この「心を込めて…」や「一所懸命…」は言う必要があるのでしょうか...どちらも当然のことでしょ。当たり前すぎることをわざわざ言葉にするとどうも胡散臭いのですよね。日によって心を込めていないときがあるような印象を受けますし。基本的に心がこもっていないからわざわざ言葉にしているのかとも取られる可能性がありますよ。もちろん気持ちを込めているかどうかではなく単なるユーモアと主張する人もいるかもしれませんが、受け取り方は様々ですからね、本人はユーモアのつもりでも、ユーモアとして受けてってもらえなければ意味はありません。だいたい、このレベルにユーモアを感じるのは大人としてどうかとも思うわけですよ。発想が幼稚ですよね。ですからこの札をかけてある店には入ろうとは思いません。

 こういう札をかけている店は飲食系が多いですが、塾の玄関に「気持ちを込めて授業中」や「合格をさせるために頑張ってます」などと書いてあればどうでしょうか…。またクリニックの玄関に「患者さんのことを思って診療します」と書いてあれば驚きますよね。見た瞬間に不安が走るわけですよ。やはり、こういう当たり前のことは自らわざわざ声にだしたり言葉にすることではありません、こういうことは第三者に言ってもらうことなのですよ。

 話しは変わりますが、人権や平和も同じですよね。これを否定する人など普通は考えられませんし、大事であることは言うまでもありません。それをわざわざ錦の御旗のごとく振りかざしている人には、警戒心を持つわけです。何か裏がありそうですからね。

 ということですから、塾のチラシも同じですよね。良いことが書いてあってもわざわざ言うことかどうかどうかを考えてみたいものです。私が塾のチラシで最も違和感を覚えるのは「先生も勉強しています…」系のフレーズですね。そんなん当たり前でしょう。勉強し続けないと先生業などできませんからね。本当に驚くわけですよ。

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