TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

小学生英語のテキストには不定詞も出ますよ

 来年度から使う小学生英語の教材の見本を見ているのですが、相当なレベルですね。小学校で使われる予定の「We Can」という教材に合わせて作ってるようなので、いろいろなことが想像できます。小6用の本を見てみると、文法事項は過去形不定が普通に出ています。What do you want to be in the future?が普通に出ています。今のカリキュラムなら中2レベルですよ。この英文が高校入試にそのまま出ることも不思議ではないのですよ。単語も相当なレベルです。今の中学生が知らない語もかなりありますよ。calligraphy(書道)なんて普通は知らないですからね。

 でも、たくさんの文法事項や単語が出ると難しいと言えば難しいのですが、自然な表現が増えるのでむしろいいのですよ。しかし、小学生にこのレベルの内容を教えるとなればそれなりの苦労があるのです。基本的に文法は教えませんからね。文法を教えると短時間で教えることができます。そうじゃなければ、たくさんの例文を与えて反復の中で身につけていくことになりますから、時間がかかるのですよ。時間が十分にあれば不安も消えるのですが、時間がないですからね。本当に苦しいと思います。今までに十分に英語を教える経験を積んでいれば別ですけどね。とにかくがんばっていただきたいですね。私は授業のやり方は普通にイメージができているのですが、家庭学習をどうさせるかが悩みどころなのですよ。たいへん難しいです。

 

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