TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

塾に学校の友達がいることはいいことだろうか…

 塾の友達と学校の友達は同じである必要はありません。学校で仲良し塾でも仲良しというのは珍しいことではないですが、いったい何がいいのでしょうか。一人くらいは別にいいですが、5人も10人も学校も塾もさらには部活も同じというのはどこに意味があるんでしょうか…。あまりメリットがないように思います。友達がたくさんると妙な安心感が生まれます。人によっては集団に埋もれてしまいますよね。さらに、依存度が高まる人もいるでしょう。仲良しが多くなると緊張感がなくなるものです。その友達のなかに学力的なリーダーがいれば別ですが、あまり期待できませんよね。ですから、緊張感の低下するような人間関係に身を置く時点で大きな伸びは期待できませんよね。しかし、その友達が自分を高めるうえで不可欠な存在であれば別ですよ。常に競いたいという思いがあり、お互いを高い次元で刺激しあえる関係であれば、学校も塾も同じでもいいのです。しかし、そんな関係の友達ってそうはいませんよね。

 理想は学校には学校の友達がいて塾には塾の友達がいることですね。塾と学校は明らかに目的が違う場所ですから友達も違って問題はないのですよ。そうすることで学校とは明らかに違う顔を持つことができますしね。「塾では別人…」ということができるわけですよ。ですから、友達を避けてわざわざ遠くまで通う人がいますよね。うちの塾もやや離れたところから通っている生徒は結構います。はっきりと「知っている人がいない方がいい」言って通っている人もいます。本当にそうです。厳しい勉強をするのに地元の仲良しさんは要らないのですよ。自分を大きく高めたいときに緊張感のない友は邪魔なものです。

 この友達は経営を考えると塾側にとってはたいへんありがたいことです。しかし、塾を運営する側からすると学校の雰囲気になりやすくなるのが嫌なのです。もちろん、何がなんでも進学塾としての空気は作り出しますよ。でも、油断すると緊張感のない学校の空気になってしまうのですよ。そのへんをきっちりやるためにエネルギーが必要なのですよね。

 最近は中学校限定の塾も増えてきましたけど、よくやってますよね。相当なベテランで相応のスキルがないと緊張感のある空気を作るのはしんどいでしょうね。そういうのもあって私は中学限定の塾は好みではありません。そして、やはりいろいろな地域の生徒と出会いたいですし教えたいですからね。一つ中学だけでは全然面白くないのですよ。

 ということですから、塾選びの段階で、お子様の性格や特性を理解したうえで友達の多い塾にするか全く友達の少ない(いない)塾にするかを考えることはたいへん大事なのです。条件の一つに加えるほうがいいと思います。

 

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進学塾teTsu/奈良市富雄/とりみ通り

中学準備コース/小学生英語/小5~中3