TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

筆箱をめぐる様々なこと

 先日、びっくりしたのですが、筆箱を二つも持ってくる生徒がいたのですよ。尋ねてみると、どうやら、基本的な文具以外にはさみやホッチキスなどを入れるためにもう一つの筆箱が必要だということでした。「なるほど」とは思いますが、少し大きいものであれば十分に目的は果たせるのですから、一つにするように指導しました。

 筆箱は別に何を持ってきても構いません。先日も記事に書いたようにぬいぐるみの筆箱でもいいのですよ。必要なものさえ入っていれば、デザインや色や大きさまでは問いませ。しかし、二つとなると、狭い机がよりせまくなりますからね。やはり好ましくないのです。ペンもたくさん必要なら別に構いませんよ。しかし、必要以上に色を使うのはダメですし、何色にしようかと悩んだり、お目当ての色ペンを探すのに時間がかかりすぎるのはやはりダメですよね。そういう生徒には、授業の初めに必要なペンを出しておくように指示していますけどね。

 たくさんのペンを持ってくる生徒がいる一方で、その逆もいますね。最低限しか持って来ない生徒です。「シャーペン、赤ペン、消しゴム、以上。」という生徒です。究極のミニマリストですね。しかし、そんな格好のいいものではありません。たいてい、こういう生徒は勉強が嫌いですし、やる気もそれほどないですから、文具にも興味がないのですよ。ですから、一本しか持っていないシャーペンに芯が入っていないですし、消しゴムは1㎤にも満たない小さなものだったりしますからね。うまく書けなくても、ちゃんと消えなくてもなんとも思っていないのです。こういう生徒は手ごわいですね。矯正するのには相当な時間が必要となります。もちろん、これは男子ですよ。女子ではまずいませんね。

 それにしても筆箱は生徒の性格や学力や学習姿勢などをよく表しています。そういうものを見て生徒のことを考えるのも、この仕事の楽しいところですけどね。

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