TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

AかBかについて尋ねてるのに…

 これは日常生活でもよくありますが、例えば子供に「AとBのどっちが好きか…」というような質問をしているのに、「C」のことを言い出したり、AにもBにもどちらにも関係のないことを言い出すような場合は、相当心配ですね。これの問題点は問いに答えていないということですよね。問いの意味がわからなかったのか、それとも問いをちゃんと聞いていなかったのか、または、問いを聞いていたが、AもBもどちらも興味がないので答える気にならなかった、あるいは問そのものが自分にはどうでもよくて、自分の話題にもっていきたかったのか…いろいろなケースがあるでしょう。こんなことが一度きりであればいいのですが、こういう子供はあらゆる場面でこのような返答をしている可能性が極めて高いのです。これではコミュニケーションは成立しないので人間関係を維持しにくくなりますし、まともに相手をしてもらえなくなる可能性がありますね。下手すればいじめに発展する可能性もあるでしょう。

 さらに問題なのは、この思考が勉強にも出てくることです。勉強にもいろいろな問いがあり、ルールや法則に基づいて問いに答えていくのですが、日常生活の単純な質問に答えられない、答えようとしない、または自分勝手な返答をする癖がついていると問題の意味など分かるわけがないですし、まともな思考ができるようにはならないのですよね。問題文を自分の都合のいいように読んだり、自分の望んでいるように問題を解釈するのです。それも無意識に。それでいくらがんばってもわからない、できない、挙句の果てに「この問題はおかしい…」となるのです。「この問題はどこかおかしい…」というのは確かにたまにありますよ。思いつきの誤解を招くような問題や、練りの浅い問題は定期考査などにもあるのですが、本当にたまにです。ですから、「この問題はおかしい…」「この先生は変…」などと頻繁に口にするようでは相当心配ですね。(たまに本当におかしい先生もいますけど…)まあ、学校の先生であればお会いになって確かめた方がいいですね。

 ということですから、この傾向は日常生活の何気ない会話で、わが子の問に対する姿勢やコミュニケーションのパターンをつかんでおく必要があります。問題があればその都度指導し直していけばいいのです。小学生の間にこういうことが普段の生活できっちりできていると、勉強にも多きな影響を与えることになるでしょう。これは決してわらって終わらせようなことではないのですよ。

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