TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

GUの店長研修がすごい!?

 先日といっても、2週間ほど前でしょうか、ファッションブランドのGUの新人店長研修の様子がテレビでやってましたね。それがかなり厳しいのですよ。なんとマニュアル通りにやった仕事を否定されるのす。普通、会社ではマニュアルは絶対に守らなければならないもので、守らない方が叱られるのです。しかし、ちゃんと守っているのに叱られるとは…。本部の上司の指導としては店長たる者、マニュアルを完遂するだけではダメだということです。客層や売れる物は地域のよっても違うのだから、その状況に合わせて店のレイアウトや商品の配置を店長の基準で決めるべきだというものです。なるほどですね。これは正論です。そして、店長にある程度権限を与えることで自主性を促し、また他の店長どうしを競わせたいのでしょうね。店長も現状に合わないものを押し付けられるよりも、現場感覚を活かせた方が仕事はやりやすいですからね。

 しかし、気になるのは、「店長はマニュアルを破れ」みたいなことをマニュアルには書いてないようですし、指示も受けていない様子なのですよ。なにより、新人の店長ですからね、半年でも店長を努めているのであれば、そういう指導は意味もあると思います。たぶん、この店長も理不尽さを感じたことでしょうね。

 そして、もう一つ気になるのが、GUのような大企業が新人の店長にそこまで求めることですね。やはり不自然ですよ。なんでも、社運を賭けたような最大規模の店舗なのですから、徹底的に販売戦略を考えて出店しているはずです。もちろん、客層や売れそうな商品もある程度は調査済みなはず、満を持して出店しているはずですよ。経験のない店長がマーケティングを上回る判断をできるのでしょうか。しかも、まだ店は開いていないし、店長自身は何も分からないはず。ちょっと意地悪な感じがしますね。もちろん、教育というのはそういう部分もありますけどね。

 そして、もっとも納得いかないのが、本部の上司のルックスや服装がいまいちで、ファッション業界に人間とは思えない風貌だったことですね。(こういうことは大事なのですよ)当事者の新人店長が最も感じたことだと思いますけどね。

 もちろん、テレビでは全ての研修を映していたわけではありませんから、この場面だけで全てを語るのは無理があります。しかし、基本は一事が万事ですから、全体的にそんなに素晴らしい指導が行われているとは思いませんでしたね。「すごい」と持ち上げるほどのものではないように思いました。

 しかし、会社なんて多かれ少なかれそんなもんです。「理不尽」というパーツでできているのが会社です。大きくなればなるほどそれが増えますし、その度合いも大きくなるものです。それに耐えればそれなりの、恩恵もあるでしょうから、会社員は辛坊しかありません。それが嫌ならやめるしかないですからね。しかし、辛抱しても辛坊損のときも多いですからね。とにかく、理不尽を物ともしない力をつけることが大事ですね。

 

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進学塾teTsu/奈良市富雄