最近、よく耳にするカタカナ語の中で、もっとも気になったのが、「ストラテジスト」いう言葉ですね。「ITストラテジスト」、「金融ストラテジスト」という使い方をするのですよね。「ストラテジスト」とは日本語にすると「戦略家」となります。『へえ、そうなんや、それやったら、戦略家でええやん。』と多くの人が思うはずです。このストラテジストって本当にわかりにくいいきり倒した言葉ですね。コンプレックスの権化のような言葉です。その上、なによりも言いにくい。こんな言葉を得意になって使う人とは仲良くなれません。もともと日本語にない言葉であれば、カタカナのまま使うことはいいですよ。ちゃんとした言葉があるのに、これではね…。そもそも、日本語の語彙数はヨーロッパ言語の比ではないのですよ。英語に訳せない日本語はたくさんありますけど、その逆はたいがいできますからね。外国語に頼ることなく大学以上の高度なことが学べる言語はそう多くないのです。そんな豊かな日本語をないがしろにすると日本語はどんどん痩せていきます。
ちなみに、受験勉強する上では、strategistに関連するstrategy(兵法・戦略)やstrategic(戦略の)は大事な単語ですから覚えましょうね。
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