TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

生徒から話を聞いていると

 前の記事もそうですが、私は生徒から学校の様子や出来事を聞くことが好きです。狙いは二つあって、一つは純粋に学校現場で起きていることを知りたいということ。そして、もう一つは、生徒の話す力、説明する力を確認したいからです。生徒の話を聞いていると、語彙力や論理性が手に取るようにわかりますからね。もちろん、子供ですから大人と比べれば見劣りするのですが、中には相当なレベルの生徒もいます。そんなことを知ることが楽しいですし、何より指導の参考になるわけですよ。知的水準がわかるとこちらもそれに合わせて話すことができますからね。

 さて、そうやって頻繁に学校の様子を聞いているのですが、どうもありえないことが起きていますね。まあ、ここには書きませんけど、学校の基準だとか先生の感性を疑うようなことが多くあります。また、起きてしまった事故はしかたがないにしても、その後の対処がお粗末な例もよく見られえます。もちろん、何事も理想通りにはいかないし、完璧な対応をするのは難しいのですが、無理でも、理想は追及するべきだと思います。大事な子供あずかっているのですから、もっと緊張感を持つべきでしょうね。

 数ある話のなかで最も気になるのことは、生徒間のトラブルです。子供は未熟ですからもめ事を起こすのは普通です。もちろん、先生の目の届かないところでのトラブルも多いと思います。しかし、生徒が先生に相談しているのに、「自分たちで解決しなさい」で終わるようなことがあるようです。「はあ?」という感じですね。アドバイスさえなく完全に放置ですからね。本当に呆れますね。生徒からすると、自分たちでは限界だから相談しているのに、まともに取り合わないとは…。そして、その後、案の定こじれるのですよ。下手すると、これが原因でいじめに発展する可能性がありますからね。

 中学生はまだ未熟ですから物事を達観できませんし、冷静沈着に物事を判断できません。つい感情的になってしまい、収束がつかなくなってしまうものです。そんなことは考えるまでもなくわかることですから、この対応は怠慢としかいいようがありません。ますます、生徒は先生を信頼しなくなりますね。忙しいのでしょうか…。でも、生徒対応は先生の一番の仕事です。「忙しい」は理由にはなりませんし。そんな生徒対応もできないような忙しさは異常ですし、健全ではありません。

 

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