TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

偏差値60の高校から偏差値60の大学

 偏差値60の高校へ進学しても偏差値60の大学に入れる保証などなどどこにもないことは塾・予備校業界では当たり前です。高校入試と大学入試はそれはそれは驚くほど違いますし、それはシステムなどもそうですが、やはり試験の内容がもうたいへんな違いなのですよ。高校入試がたいへんだといっても公立高校のレベルはそれほどではないのです。もちろん府県にもよりますけどね。最近ではほとんどいませんが、高校入試なら塾なしでもいけますよ。もちろん苦労はしますけどね。しかし、大学入試はどうでしょうか狙うところにもよりますが、特に偏差値60の大学を突破するうえで、塾なしというのは考えられません。もちろん、そういう生徒もいるでしょうが一部の優秀な生徒ですよね。

 さて、その厳しい大学入試の状況を高校生はよくわかっていません。特に公立高校の生徒です。部活動ばかりに明け暮れ、部活がなければスマホばかり見ているような生活をしているようでは偏差値60の大学など相手にしてくれるわけがないのです。中学生時代のイメージをそのまま高校生活にも当てはめてなんとかなると思っているのでしょうね。テスト前だけにお茶を濁すような勉強をして高3になったら本格的にやろうとでも思っているいうですが、それでは歯が立ちません。まあ、手遅れですよね。遅くとも高2くらいから(本当は高2ので遅いですが)は本格的な学習を始めないといけないのです。部活もほどほどにしておかないといけないのです。

 こんなふうに言うと生徒のだめさが際立ちますが、それを容認する大人も大人なわけですよ。子供がダメなのは大人がダメといことですからね。(これについては自分自身も反省すべきですが…)大人はあるべき方向とレベルをびしっと示し指導しないといけないのです。特に高校の先生がその役割を果たさないといけないのですよ。しかし、それができているとは思えないのです。特に公立の先生。私立は大学の目標が明らかですから先生自身も緊張感があります。しかし、公立校はそんなことはお構いなしですよ。生徒がどこの大学に合格しような不合格になろうが関係ないですからね。無事に高校卒業の単位の認定ができて問題を起こさずに卒業していけばいいのですからね。

 まあ、とにかくそこそこの大学に進学したいのなら、まずは、中学生の時の成功体験を捨て、新しい価値観で大学入試を見据えることなのです。高校の先生がそんな状況ですから、高校以外のところに先生を求めて欲しいですね。別に塾に通いなさいと言っているのではないのです。実社会でもネット社会でもいろんな人と出会えるのですから、積極的に行動することが大事です。そして多くの人の話を聞くことが大事なのですよ。

 

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