TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

中学も高校もそれほど違いません

「高校に入ったら、授業はどんどん進んでいくし、油断していると放っていかれる」ということをよく耳にしますよね。確かにそうですよ、相当なレベルの内容の勉強がどんどん進んできます。宿題も多いし、テストも簡単ではありません。油断しいたら置いていかれてしまうのです。その状況に対して「義務教育ではないから当然」という正論が聞こえて来るのですが、では中学校ではどうかとうと、それほど違わないのではないかと思っています。最近の中学校の定期考査は相当なレベルの問題が出ますし、難問奇問も多いですし、問題数も驚くほどの多さですよ。試験範囲も相当広いですしね。しかし授業はそれほど丁寧ではありません。解き方や考え方をしっかりと解説してくれる授業などありません。むしろ、「解けるものなら解いてみろ」と言わんばかりの挑戦を感じることさえあります。だから、意識の高い生徒は塾に通って対策をしているわけですよ。意識が低くてのんきにしている生徒はそんな状況からあっという間においていかれるのです。気がつけば平均点も取れなくなってしまうのです。そして中学校は低学力者への指導などほとんどありませんからね。できない生徒を集めて補習をしているようなことは聞いたことがありません。ですから、中2や中3では悲惨な成績の生徒はゴロゴロいます。もちろん、低学力は生徒本人や家庭環境にも原因があるのですが、中3にもなって三角形の面積を求められないとか、I play tennis.を否定文にできないなどといったレベルの生徒が珍しくないのですよ。定期考査の得点分布表にもそれは見事に出ています。完全についていけてないのです。言うまでもなく中学は義務教育ですけど、この現状を見る限り実は高校とそれほど変わりません。明確な違いは留年があるかないかくらいですよね。留年制度があると緊張感もあるのですが、日本の義務教育はどれだけ成績が悪くても進級・卒業できてしまうという訳のわからないシステムですからね。もう意味不明なわけですよ。

 まあ、こういった現状ですから考えるべきことは多くありますし、子供が中学校に上がったら保護者は本当に気をつけないといけません。部活に夢中になっている子供を放置しておいてはいけなのです。

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