TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

そないに怒りますか…

 私は中1くらいの頃、英語が全く出来なくってまともな点数を取っていませんでした。昔の定期考査ですから、簡単なんですよ。今の問題と比較するとアホみたいなテスだったのです。また地域的にも難しくはなかったのです。市販の教科書ワークみたいな問題集をきっちりするだけで80点以上は確実に取れたのです。特別な対策をすることもなく高得点が取れたのです。そんな時代でした。しかし、私は恥ずかしながら50点~60点程度しか取っていませんでした。ひどいでしょ。しかも中1ですからね。勉強もしていなかったですし、授業も聞いていなかったのです。

 

 さて、そんな状況ですから、間違い方もレベルが低く、(まあ、よくある間違いと言えばそうですけど…)Does he~とするところを、Do he~としたり、It's long.いいのに、It's a long.と言っていたことを覚えています。なぜ、そんな昔の間違いを覚えてるのかと思われるでしょうが、実はこれで、先生から怒られたのですよ。しかも、びっくりするほど怒られたのです。当時、近所のお兄さんに教えてもらってました。その先生に怒鳴りつけられて、「もう、試験受けるな!」と言われたのですよ。冠詞の有無だけでそこまで怒るとは思いませんでした。しかし、自分にとってはこれが転機になったのですよ。それまで、私は適当な中学生でしたから、「aなんかあってもなくても分かるやん…」「DoでもDoesでも疑問ややからええやん…」というふうに思ってました。典型的なできない子の思考だったのです。そこから、自分の中にいろいろな変化があり、中2の中頃には普通に高得点が取れるようになってました。勉強のコツやポイントが分かることも大事だったのですが、意識が変わったことが大きかったですね。勉強に対するいい加減な部分が消えたのです。どうでもいいとは思わなくなったのですよ。あの先生の怒鳴り声と、真剣な表情で「これではあかん」と思ったのです。

 

 こういった体験で目が覚める生徒は実際にいます。考えや行動が大きく転換する生徒もいます。しかし、全員ではないのですよね。ですから、少し間違えたくらいでは頻繁に怒鳴るわけにはいかないのですけど、一年に数回は怒鳴ります。大事さを伝えるために。間接的にそれを聞いて改める生徒もいますからね。まあ、バランスが大事だと思いますけど、「そないに怒るか…」と思うような体験は大事だと思っています。

 

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