TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

輝かしい入試実績の背景にあるもの

 大手塾のHPやチラシには連日合格速報の文字が大きく躍っていますが、本当にすごいですね。たいへんな難関校に3桁の合格者数はすごいですよ。生徒の努力はもちろんですけど、先生方の努力もそれはもう頭が下がりますよね。数字だけを見ていると大手塾だから、優秀な先生もいて良い教材もノウハウもあって、当然のように思われるでしょうがそんな単純なものではありません。それはそれはもうたいへんな頑張りがあるのですよ。保護者の方もうすうす感じているとは思いますけが、本当に休んでいませんからね。3ヶ月休み無し、場合によっては半年間休み無しなんていうのは当たり前ですよ。ここ数年「ブラック◯◯」という言葉がよく聞かれますけど、その代表的なものが大手の進学塾でしょうね。塾としては合格させるために必死でやります。現場の先生は生徒のためにとことんやろうとします。塾側は塾のために合格者数を確保させようとします。そのために、現場に無理難題ややらなくてもいいことを押し付けますからね。もちろん、入試業務以外も膨大ですから、もう現場の先生は休んでいる場合ではないのですよ。教室長や校長といってもほとんど権限がありませんからね。現場で決めれることはほとんどなく、何をするにしても本部を通さないといけないし、ストレスがは半端ないですよね。そんながんじがらめの中で生徒にビシっと向かい合うのは大変ですよ。そりゃ長持ちはしません。ですから、先生がよくいなくなるのですよ。新校舎ができると人の異動が起こりますが、退職しても異動は起こりますからね。それは激しく入れ替わります。

 塾の大変さは個人も同じですよ。3ヶ月ほど休みが無いのは個人塾でもよくあることですけど、そのへんは自分で調整が出来ますからね。休みたければ休めばいいし、スケジュールの調整は個人でできます。私の場合は休まないほうが仕事を進めやすいのであまり休みませんが、それでもしんどいときは休みます。生徒にも言いますからね。「ごめん、次の日曜日は休ませてね」って。別に怒りませんよ。そんなもんです。だいたい、高校受験ごときにいろいろやりすぎなのですよ。過剰にやることで儲けを発生さる構造ですからね。

 ということで輝かしい実績の背景を考えるといろいろと思うことがあるのです。

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