TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

通知表の3の範囲について

 中学校の通知表はご存知のように5段階絶対評価です。絶対評価ですから基準を満たせば相応の評価がいただけます。相対評価の時代はどれだけ頑張ってもふさわしい評価を得られない状態だったのですが、それよりは随分と改善されています。しかし、気になるのは「3」の評価の範囲が驚くほど広いことです。だいたいですが、定期考査の点数が40点くらいから70点くらいまでが「3」の評価の対象です。(もちろん、提出物や授業態度も含まれますが。)果たして、これは適切なのでしょうか。40点と70点は全く違いますよね。進学する高校も全く違ってきます。ですから、例えば通知表がALL3の生徒というのはかなりの実力を保有している場合があるのです。本当に信じられないほど同じ「3」でも差があります。もう少し「4」の評価を下げてあげてもいいと思うのですが、どうでしょうか…そうすると生徒のやる気にも変化が現れるはずです。実際、定期考査の問題自身もかなり難しくなっていますので、学力が中間層の生徒がどんだけ頑張っても「4」が取れない現状があります。もちろん、それなりの理由もありますが、早いタイミングで諦めてしまう生徒が出てくることが残念なのです。中1だけ甘めにつけるのも一つだと思いますけどね。失敗の多い中1がいきなり這い上がれない程厳しい評価をもらうのではなく、やる気を失わない程度の配慮した評価の仕方があってもいいと思うのです。しかし、そうなると油断する生徒も出てきますから別の問題が発生するのでしょうが、中1でいきなり希望を失うよりは良いのではないでしょうか。現場の先生はどうお考えなのでしょうか…。そのあたりも気になります。

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