TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

語彙の種まき期間

 豊かな語彙は学習の基礎を確固たるものにします。学年が上がると理科や社会もより専門的になり、かなり難しい用語が飛び交います。しかし、漢字の理解が深ければ吸収は比較的容易になります。いや、むしろ漢字力が貧困だと専門用語の習得はほぼ無理でしょう。当然、読解力にも大きな影響を与えますから、何を学ぶにしても語彙力は武器となるのです。その中でも外国語を学ぶときにはこの母国語の力がものをいいます。母国語の語彙が豊富な人は外国語の習得が極めて早く、もちろん優秀です。ある学者の先生は「国語が得意だとその時点で外国語を半分習得したものと同じだ」とまでも言っています。

 さて、そんな語彙力は短い学校の授業だけで習得するのはたいへん困難です。学校の国語の授業などはむしろおまけで、じっくりと日常の生活の中であらゆる経験を通して身につけるものだと思います。大事なことは「あらゆる経験を通して」というところです。例えば、読書ももちろんですがマンガを読むといろいろな言葉に出会います。最近はゲームもかなり高度ですから、ゲームをプレイするだけでもかなりのレベルの言葉と出会います。(ほとんどが英語ですからね)そんな経験が実は語彙力を高めることにつながっているのです。また、習い事でも同じことがいえます。野球をすれば野球の専門用語に触れ、バレエを習えばバレエの専門用語に触れます。中には専門過ぎて日常生活には関係のない言葉も多くあるでしょうが、中学生以上になって英語学習をすれば、その言葉が突然浮上してくることがが珍しくありません。ですから、子供の頃にさまざまな体験するということは、多くの語彙に触れることであり、語彙の種まきをするようなものなのです。そして、何年か経過して然るべき時期がくると芽が出てきて自分のものにできるのですよね。

 しかし、この種まきをより効果的にするためには、大人の働きが必要です。勝手に吸収していく子供はごく一部ですから、やはり大人がしっかりと影響をあたえること、言葉に対する鋭敏な感覚を植え付ける必要があります。ですから、子供に積極的に関わり一緒に過ごす時間をできるだけ多く持つことが何よりも大事なのです。

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