TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「暑い」と言われたら・・・

 誰かが、「暑い」と言うのを聞いて何を思うでしょうか。

いわゆる話をするきっかけととしての「暑い」なのか。

窓を開けて欲しい、エアコンを入れて欲しい、という意味の「暑い」なのか。

それとも単なる独り言、構って欲しいという意味の「暑い」かもしれません。

もしかしたら、もっと別の意味の「暑い」なのか、いろいろな可能性があります。

 

 その場面や状況、あるいは文脈によって同じ言葉でも意味することは違います。ある程度の感性のある大人は、こういうことを理解できますが、(ダメな大人も意外にいますが…)子供にはたいへんレベルの高いことです。しかし、中学生にもなれば、これくらいの言葉の意味には気が付いて欲しいものです。子供からすると、ストレートにはっきりと言って欲しいと思うでしょうが、大人の世界というのはストレートでわかりやすいものではありません。建前や婉曲が渦巻く複雑怪奇な世界ですから、中学生くらいから少しずつ学び始めないといけません。大人になるまではまだ先ですが、中学生や高校生の間も大人との関わることがあるわけですから、知っておいた方がいいのです。そういうことを心得ていると大人から評価は上がりますし、そして、大人として扱ってくれるようになりますから、心地よく、人間関係もいいものになります。そしてどんどん成長します。そういうものです。

 親がこういう話をすると、嫌な響きが感じられたり、反発もあるので、先生が代わりにするべきだと思っています。

 ちなみにこの場を察して言葉の裏を読むことは、読解力にもつながりますし、仕事ができる人にはこの感性が備わっています。

 

                          進学塾teTsu 塾長栗本博也