TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

長すぎるぞ夏休み

 昔から変わりませんが、夏休みはたいへん長いので普段できないことに挑戦したり、長期の旅行へ出かけたり、もちろん塾へ通い勉強に打ち込んだり、と、魅力的な期間に思えるのですが、本当にそうでしょうか…そんなに充実した夏休みを送っている子供ばかりではありません。最近は共働きがあたり前ですから、せっかくの夏休みでも親が積極的に関われない家庭も多いでしょうし、夏休みの宿題ができているのかどうかさえわからないといった家庭もあるでしょう。そして、親が仕事で家を空けている間、子供が遊び放題、好き放題しているのも珍しいことではありません。たまにはそういう日があってもいいですが、何回も何日もそういう日があると、子供を確実に堕落させてしまいます。家庭の問題と言えばそれまでですが、そんな問題でもないと思います。

 だいたい、夏休みはこれほどまでに長くする必要があるのでしょうか?もう少し短くてもいいように思いますね。完全に休みになるのは2週間くらいでいいのではないでしょうか。それ以外は、もっと学校を開放して、普段の授業ではできないことに力を入れる時間に使うといいと思います。毎日水泳教室があってもいいですし、自由研究のやり方を指導するもよし、作文教室や絵やポスターの描き方を指導したりするのもいいですよね。なんの指導もなしに、大量の課題を課すのではなく、しっかりと時間をとって指導してやればいいじゃないですか、もちろん、主要教科の補習があってもいいですよね。他にもいろいろできるかもしれません。全く別の観点では、夏休みを減らして秋休みの導入も面白いかもしれませんけどね。

 古くからあるものが素晴らしく正しいとは限りませんし、時代に即さないものもあります。時代の変化に合わせて進化なり淘汰なりされるべきですよね。(教育はそんな単純にいきませんし、ある程度は保守的であるべきとも思いますが…)夏休みもその一つではないでしょうか。

 

                        進学塾teTsu・塾長栗本博也