TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

得点を取ることと学力をつけること

 「得点を取る」ことと「学力をつける」ことは明らかに違うことである。言うまでもなく、身についた学力を数値で表したものが得点である。だから、「80点を取る」を目標に置くのではなく、「80点が取れる学力を身につける」ということが目標としては正しいと思う。

 「得点を取る」ことを目標にすると手段を間違えてしまう危険性がある。究極の間違いは得点を取るためにカンニングすることだ。まあ、そこまでいかなくても得点が取れれば何でもよいといった考え方に流れる人は多い。塾の先生の中にもいるし、そういう方針の塾もあるだろう。過去問を徹底的に分析し、さらには学校の先生の名前をしらべて先生ごとの特徴や傾向を探ったりというやり方である。そうなると試験に出ることはやるが出ないことはやらなくなるし、学習そのものの質が変化してしまう。理解に対するウエイトがだんだん下がってしまうのである。そして、残念なことに、理解をするということがどうでもよくなって、丸暗記に走ってしまうことになるのだ。もちろん、中1中2の基本的な学習内容は理解の前にまずは暗記しなければならないこともある。だから、丸暗記は全否定できない。しかし、全てのことを丸暗記で通すことは無理だし、あるレベルに到達すると確実に伸び悩む。なんとか、中学時代はそれでやり過ごしても、高校に進学後は確実に欠点を取り続けることになる。

 子供は易きに流れるものである。楽をしたがる。それをきっちりと指導し導くのが先生の役割なのだが、このあたりが曖昧な先生が意外に多いし、わかっていても確信的にやっている先生もいる。いろんな先生がいるのはいいのだが、セコくてずるい先生や生徒のことよりも自分のことを考えている先生には幻滅する。

 

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