TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

飲むためのもの?

 I want something to drink.を訳すと、「私は何か飲むためのものが欲しい。」となります。しかし、「何か飲むためのもの」?こんな言葉を誰が使うのでしょうか。普通「飲み物」でしょう。もし、普段の会話でこんな言葉を使ったら、「あほか」と突っ込まれてしまいます。場合によっては「ふざけるな!」といって叱られるかもしれません。

 中2で不定詞を学習する時に、他の用法と明確に区別をするため、そしてこの形容詞的用法は、直前の名詞を修飾していることの理解を促すために、わざとこのような変な日本語を使うのです。不定詞の理解が深くなれば、自然な日本語にもどして訳すようにしなければなりません。いつまでたっても変な日本語のままではダメなのです。でも、先生がきっちりと指導しないと、この不自然な日本語のまま訳し続けてしまいます。それで入試にいってしまえば、採点基準が分からないので何とも言えませんが、上位校であれば減点される可能性が高いように思います。その前に恥ずかしいのですが…

 だいたい、中3にもなればそれくらいは言われなくても違和感を感じて欲しいものですが、なかなか難しいようですね。

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