TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

家族で車に乗るということ

 私は子供の頃、車に乗せてもらうと運転席の計器類にたいへん興味があった。そのメーターは何のためのものか、そのアルファベットは何を表しているのか、もちろん親に尋ねたりもしたが、自分でも考えてみた。見ているだけでもいろいろと分かるものである。燃料計に「F」「E」が書いてあることにも小5の時には知っていたし、それが何を意味するかも分かっていた。計器類ばかり見ていても仕方がないので、あとはひたすら外を眺める。目に入って来る看板をかたっぱしから読み、車や建物を観察したものである。自然と道も覚えるし、いろんなことを学んでいた。昔は車にナビはおろかテレビなどなかったし、ミニバンのような快適な空間はないので、ゴロゴロしたりリラックスできる状況ではなかった。特に私の親は2ドアクーペ(クーペってもはや死語ですよね)に乗っていたので、それはもう狭くて窮屈で車に乗るのはそれなりに覚悟がいるものだった。

 今の子ども恵まれている。車でテレビが見れるのだから。そしてあの広い空間がありごろごろもできるし、遊ぶことだってできるのだから。そして疲れたら寝ればいいのだから。我々の世代の感覚で考えると羨ましく思うのだが、それは本当か。私はそうは思わない。今の子供は大事な学ぶ機会を失ってしまってる。メーター類に興味を持ったり外の景色を見ることは大切な学びの機会なのである。そして、両親と会話したり両親の会話を聞くこともこらはまた大切な間に日の機会である。そういうことがないままテレビをDVDを見たりゲームをしているのはたいへんもったいない。リビングルームをそのまま車に持ち込んだだけである。本当にもったいない。今や家族がきっちり揃うのは珍しいのである。せめて車の中ぐらい特別な空間にするべきだし、どこでもテレビやDVDを見せたりゲームをさせることは貴重な学びの時間を捨て、子供をダメにしているということを心得ておきたいものだ。

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