TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

教えている感覚と成績が一致しない生徒

 普通は教えている感覚と生徒の成績はほぼ一致するものであるが、良い意味でも悪い意味でも、この教えている感覚と一致しない生徒がいる。授業中の反応や発問した時の理解度が申し分ないのに、大きなテストとなると全く点数が取れない生徒がたまにいる。緊張してしまうとか、本番に弱いとかというメンタル面の弱さを抱えている生徒は確かにいる。「頭が真っ白になってしまって…」というものである。しかし、そういうわけでもないのに点数が取れないの生徒がいるのだ。なぜか?それは、テスト中に「とんでもないこと」をしでかしているということである。それも単純なことである。授業では、その問題の目の付け所、考え方、解き方、解答の書き方などを教えていく。基本的なことである。しかし、こういう生徒はこの基本的なところのどこかに、自分なりの勝手な解釈をいれたり、勝手なやり方で解いているのである。教えてもらった直後は先生の言うとおりにやっているのだが、だんだん面倒くさくなり、自分流で解いてしまうのである。すると見事に失敗して思うような得点に達しない。そういうものなのである。だから、生徒の解いている様子や答案をしっかりと見てあげないと大きな失敗をさせてしまうのである。

 随分と前だが、中3の生徒が長文の長文問題が苦手で正答率が低い、と相談に来たのだが、どんな風に解いていくのかを尋ねると、なんと英文を完全に読んでいなかったのである。設問を見て傍線部や記号の付近だけを読んで問題を解いていたというではないか。どうしてかと尋ねると「読む必要がないと思っていた」とまた、これも驚く返答をするのである。そこそこの理解度があって反応も良いのに、偏差値50台をさまよう男子にはこういうタイプの生徒は多い。

 先生があたり前だと思っていることは子供にとっては必ずしも当たり前でないし、先生が指示したことの再現率はそれほど高くないと思って接するべきである。しかし、時には本当にびっくりすることをやっている生徒がいるのである。

 ちなみに、先の生徒は今ではルールを守りまともな点数を出すようになっている。

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