左様

 だいぶと前からだが、私は生徒からの問いに答える時に、よく「左様」と言う。「そうです」「その通り」と言う代わりに「左様」と答えるのだが、生徒のとってはこの「作用」がなかなか面白いようだ。身近な人がこの言葉を使っている場面に遭遇することはまずない。ビジネスシーンでは、「左様でございます」というのは珍しくもないが、生徒の日常には「左様」なんて言う言葉は存在しない。頭に浮かべるのは、サザエさんの浪平さんくらいだろう。そのサザエさんも昔ほどポピュラーな存在でもなくなっていているようだし。

 さて、中2のある生徒がこの「左様」という言葉を自分も使ってみたいといと言い出したので、「普通に使えばいいじゃないか」と言うと、「咄嗟に出てこない」と言う。なるほど、その通りである。自分の中にない言葉は使えない。脳内にきっちりと刻まれた言葉でないとなかなか出るものではない。実際の会話ではじっくりとどの言葉を使うべきをかを考えることなど無理である。一番前にある、一番出やすい言葉が自然と出てくる。事前に何度も使う練習をしておかなければ、出てこないのである。日本人が英語に弱いのはそういうことである。いろんなことを知ってはいるが、練習していないので、いざという時に出てこない。言葉と言うのはそういうものである。

 形式ばった挨拶や電話対応での言葉遣い、敬語などにも同じことが言える。何度もしっかりと練習しておかなければ、大失敗をしでかしてしまう。敬語などでは恥ずかしい思いをしている人は多いだろう。勉強をして知っているだけでは何にもならないのが言葉である。

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