TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

言い訳が多い

 子供は言い訳が多い。テストの後は特に言い訳が目立つ。例えば英語の試験がダメだった時の言い訳はこうだ。「リスニングわからへん」である。しかし、リスニングの配点は10点程度、多くても20点以内である。従って、50点程度になってしまった言い訳に「リスニングわからへん」は使えない。

 

 中3になると、「関係代名詞わからへん」で逃げようとする生徒が現れる。確かに、難しい単元である。親としても学生時代を思い出すと、関係代名詞に関しては良い思い出はない。だから、これを聞かされるとついつい譲歩してしまいそうになる。しかし、関係代名詞ばかりが出題されているわけではない。仮に関係代名詞の問題が全滅したとしても、他で取ろうと思えば、取れなくはない。だから、平均点を取れなかった理由にはならないし、してはいけないのだ。そもそも関係代名詞はテストを受ける随分と前から難しいと分かっている単元だ。今頃何を言ってるんだとしか言えない。その状況で言い訳などありえない。

 こんな感じで生徒は自分の勉強不足やダメなところを認めずに責任を転嫁しようとする。一度言い訳を認めてしまうと、常に言い訳が続く。決して反省しなくなってしまう。と同時に常に責任を転嫁し続けることになるのだ。だから、大事なことは言い訳を聞いた時の大人の対応である。確かに、正当な理由として受け入れるべきものもたまにある。(本当にたまにです)しかし、テスト後の言い訳は本当に言い訳であり、情状酌量の余地がないものばかりだ。そのあたりにズバット切り込まないと成長はない。言い訳を許さない大人がいれば、子供も覚悟ができるもの。一生言い訳をして生きていくことがないよう、子供の時に厳しく指導しておきたいものだ。