TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

単語の大波

 来年、中学校の教科書が改訂されるが、今の教科書は脱ゆとり教育の大改訂教科書である。以前のものと比べると格段にレベルが上がっていて、文章もさることながら語彙レベルもかなりのレベルである。我々の世代であれば高校で学習したレベルの単語が当たり前のように登場する。例えば、electricity environment endangered などは中2(New Crownの話です)で登場するし、research develop technology method individual などは中3で登場する。中1では早くもtraditionalが登場する。しかも、レッスン3で。また、1レッスンに登場する語数もかなり多くなっている。特に中1の教科書はどのレッスンも単語数が多い。多いところでは、1レッスン60個~80個程度出ることもある。1回の定期考査の範囲では100個~150個程になることもある。さあ、これは大変である。普段の勉強をさぼっていると、単語を覚えるだけで1週間くらいかかってしまう。これでは他の勉強ができなくなってしまう。そして、この単語の大波は中1の1学期の期末考査からやって来るのだ。中間考査はなんとかクリアしたが、次はそう簡単にはいかない。普通の単語に加えて、数字や曜日、教科名までも登場する。試験範囲を予想してざっと数えると100個程の単語が新出で登場する。これは大変。中間考査が終わったばかりだが、早速期末のことを考えて勉強を進めないと大変なことになってしまうかもしれない。

 さて、この現状であるから、何が大事かと言えば小学生の勉強である。小学生の頃からある程度英語を勉強し、基本的な語はある程度覚えておけば、この厳しい状況をかなり緩和できるのだ。単語の意味が分かり読めることはもちろん重要だが、スペルまでをできるだけ覚えておくと大きなアドバンテージになるのである。ゲームばっかりしている場合ではないのである。