TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

辞書について

 最近は電子辞書が幅を利かせているが、もちろん本の辞書も魅力的である。だから、私はどちらもよく使っている。(やや電子辞書よりではるが)当然、単語を調べる時に使うのだが、私は適切な例文を探すために辞書を使う。今まで導入時に使っていた例文ももちろん良いのだが、もっと良い例文があるかもしれないし、時代を反映したものやより自然なものを追求したくなる。例文も生徒の日常に近ければ、より受け入れやすくなるだろう。だいたい同じような例文が多いのだが、複数の辞書を使うと良い例文に出会える。その辞書の得意とするところや、こだわりも見え隠れしてさらに楽しい。

 

 辞書と言えば英和辞典は「Genius」の独壇場のような時代があったが、2000年前後からそれも変わりつつある。どのメーカも全体的にレベルも上がり、甲乙つけがたい状態である。通常の学習者であれば、デザインとか、見易さで選んでも問題ない。専門家はそうはいかないので、複数持つことになるだろう。

 

 ところで、「フェイバリット英和辞典(第2版)」の前書きがなかなか粋である。

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コトバと辞書について

 コトバというものは、広大な宇宙空間にたとえられると思います。単語はそこに輝く星です。基本語は大きく光っています。一時的に使われる流行語は流れ星のようなものです。もう使われなくなった単語ははるかかなたでかすかに光っています。また、それぞれの専門分野の用語は、星雲となってあちこちで光っています。(中略)

さあ、英語のコトバという大宇宙旅行に挑戦してみましょう!

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 辞書の前書きなんて読まない人が圧倒的だと思うが、辞書編纂者の熱い思いやこだわりが書かれていて興味がひかれる。特に新明解国語辞典(初版)の前書は驚くレベルである。

 

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