TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

先生、やることなくなったので、プリントください。

 順調にテスト勉強が進むと、テスト勉強の後半には、追加の教材を求めてくる生徒が現れる。そういう生徒は最終的に高得点になることが多い。当然である。ギリギリまでやるべきことに追われている生徒は、弱点を十分に補う余裕はない。やはり早く終わらせることが大切である。今回の様子を見ていると、中3生は追加教材を求める生徒が多い。残念ながら他の学年では一部の生徒だけになってしまう。対策期間はどの学年も変わらない。日々の学習時間の量と学習の質がそれだけ違うということである。中1中2生も日々成長しているが、中3生には及ばない。

 

 さて、今週で対策期間は終わりだが、しばらくするとまた期末テストがやって来る。1学期も同じだが、この中間テストと期末テストの間はたいへん使いにくい。とにかく期間が中半端なのである。まさに「帯に短し、たすきに…」という具合だ。だから、大きな単元を扱うのは危険である。また、この期間に力を入れすぎると、期末対策が始まるころには生徒が息切れしてしまう危険性もある。運営の手綱は強すぎても弱すぎてもいけない。絶妙の感覚が求められる。何度経験しても難しく感じる期間なのである。まあ、それでも、我々のような融通の利く個人塾はどうにでもなるのだが、カリキュラムや塾内模試の予定がガチガチに固定されているは全く大変である。かなり強引に進んだり、生徒に負担をかけることもあるだろう。