TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

学習環境とは何だ

 学習環境とは建物や教室を含む物理的な空間、学校であれば校庭や近くの森などの自然なども含まれる。「あそこの学校は学習環境が良い」などと言うときは自然の中に学校があったり、校内に自然が豊かであるような状態を言うのだろう。しかし、環境はそれだけでない。物理的な要素以外の環境とは「人」である。つまり、生徒や先生自身が環境であり、生徒や先生が作り出す空気が環境である。学習環境を考える時にこの点が抜けると意味がない。どれだけ、物理的環境が満たされていても人的環境が満たされていないと意味はない。しかし、その逆は認められる。(当然、物理的環境も充実している方が良い)誰でも、そばにいる人の影響は受けるものである。熱い先生がいればやる気になるし、冷めた先生がれば生徒もそれ以上に努力はしない。隣の友達がゲームや遊びの話をばかりしていると、自分もそうなってしまう。一方、進学の話をしている友達がいれば、自分も進学を考える機会が増えるだろう。あるいは、「俺は将来『国連』で働きたい!」などと隣の生徒が言い出せば、職業に対する価値観や、自分の将来に対する考えが変化する可能性もある。そんな人的環境が大切だと思う。塾や学校はそういう環境を作り出さないといけないし、進路指導もその観点が必要だ。単に偏差値がいい学校を選ぶのではない。自分の思いに合致したより良い人的環境を選ぶことが大切だ。たいへん難しいですが。

 

進学塾teTsu

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