TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

人気の塾だが

 先日、人と会うために23時半ころに駅前に行ったのだが、たいへん遅い時間にも関わらず、ある塾から生徒が結構出てくる。体格的に中3である。考査前だから遅くまで残って勉強したのか、残されたのかどちらかだろう。それにしても、どれだけ遅くても23時までには帰るべきだと思う。23時半はやっぱり遅い。さて、それはともかく、気になるのはそんなに遅い時間に生徒が帰ろうとしてるのに、先生が誰人出て来なかったことである。生徒が来る時と帰る時にはちゃんと外にでるのが基本だと思っている自分としては大きな違和感を覚える。しかも、その生徒の中には女子もいたのである。すぐに立ち去るのではなく、お迎えが来るまで5分ほど待っていた。近くに交番もあるので一般的には安心だとは思うが、絶対的なものではない。何も起きないとは絶対に言えない。大きな塾には人がたくさんいるのだから、役割分担をしないといけない。地元では結構人気のある塾大きな塾でもこのありさまである。でも、大きな塾って意外とこんなもんである。カリキュラムとか教材とかはきっちり決めて、それ以外は雑なところが結構あるのである。でも、その辺は校舎長にもよるが。

 

 まあ、うちの塾は小さいので、スタッフの数も少なく、きっちり外へでることができない日もあるが、なるべく出るようにしている。その件については、スタッフにもきつく叱ったこともあったくらいである。生徒の勉強にはもちろん関心を持つべきだが、先生は、生徒の行き帰りに対してもっと関心を持たなければならない。そして、安全に配慮し、生徒を観察し、さらにはコミュニケーションを取ることで、指導に深みが出るものである。たいへん大切にしたい時間だと思う。今回は、よその塾の様子を見ることで、この重要性を再確認した。やはり基本を忘れてはいけない。