TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

できる生徒とできない生徒②

生徒を「できる」・「できない」だけで分けてしまうとほぼ全員が「できない」方になるのは言うまでもない。指導者が満足すれば生徒が伸びるわけもなく、私は全員を「できない生徒」扱いしている。あえて目標は高く設定し、私が思う「できる生徒」に少しでも近づいて欲しいと思っているのだが、理想の状況は遠く、毎日試行錯誤しているのが実情である。今まで培った経験やノウハウで軽くこなせるほど、できる生徒に育てることは容易なものではない。もちろん過去の経験は大きな財産だが、そのまま使えるのではなく目の前の生徒の現状に合わせる必要がある。今まで通用した方法が全く通用しないことも珍しくなく、いい年をして自信を喪失することもたまにある。しかし、できる生徒とできない生徒の性格や行動の特徴は昔とそれほど変わるものではなく、その特徴は明らかである。いくつか書き出してみる。

 

 

①できる生徒は素直である、できない生徒は頑固である

 

 

②できる生徒は指導者に従う、できない生徒は勝手な判断で行動をする

 

 

③できる生徒は苦労の後にあるものが見える、できない生徒は目の前の苦労しか見えない

 

 

④できる生徒はとにかく速い、できない生徒はあらゆる行動が遅い

 

 

⑤できる生徒は潔い、できない生徒はあらゆるものに文句をつける

 

 

⑥できる生徒は間違いの原因を追究する、できない生徒は全て「うっかりミス」でかたづける

 

 

⑦できる生徒は一つの理解を他の問題に応用する、できない生徒は一つの理解で全てを理解した気になる

 

⑧できる生徒のノートはシンプルで見やすい、できない生徒のノートは他人には読めない

 

⑨できる生徒は分類、区別ができる、できない生徒は分類、区分を面倒がる

 

 

⑩できる生徒は計画を立て行動する、できない生徒は気分で行動する

 

 だいたい、こういった傾向があると思う。どれを見ても性格が影響をしているのは事実である。大事なのはこういう性格に合わせて先生が指導をしないといけということである。「こんな性格だから無理」と言っては身も蓋もない。「こんな性格だから〇〇をしよう」とならないといけない。手を変え品を変え、粘り強く指導し続けなければならない。(意外と生徒の所為にする先生がいますけどね。)

 

さあ、少しでも「できる生徒」に近づけるために頑張ろう。次は期末だ。