TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

いつも思っていること

 この時期の中1はまだまだ小学生と変わらない。中間考査対策のため先週の土、日は長い時間塾で拘束して授業や自習をしたが、やはり集中力が持たない。特に自習となると、2時間が限界である。それ以上になると急激にもろくなり、学習精度も落ちる。しかし、こういったことを経験して早く中学生らしくならないといけない。中学生の価値観を身につけなければならない。それを避けてしまっては、どれだけ優秀な生徒でも見事に伸び悩む。特に夏休が終わる頃までが中学生らしくなる山場となる。ここで乗り遅れるとやや厳しい状況になる。だから、それまでに、いろんな刺激を与え、いろんなことを経験させたいと思っている。一方、中2にもなると、さすがに安定している。もちろん長時間の勉強は中2でもしんどいことだが、集中力を欠いたときの崩れ方は穏やかである。少し休憩してから復旧が早い。いつまでもだらだらする生徒は少ない。やはり1年多い経験は大きなことである。中1を見た後だと中2は頼もしく感じられる。そして、これが中3にもなるとレベルは違う。受験生という自覚や緊張感はもちろん影響しているが、集中力の持続は驚くレベルである。さらに自分で勉強を組み立てる力や計画生も高い次元でバランスが取れている。小学生の学年ごとの違いにも驚かされるが、中学生のそれも見事である。

 さて、いつも思うだが、塾での学習の様子を見てると、家庭学習の様子は手に取るようにわかる。どれだけできる生徒でも家庭学習の時は気が緩むものである。集中力の発揮も塾内にいる時と比べると3割~5割減が一般的ではないかと思われる。生徒にもよるが、それだけ減少してしまえば家庭学習が成立しない者もいるだろう。だから、諦めるのではなく、塾での学習レベルを上げ、集中力を高めることが大切だと思う。家庭学習時に多少下がっても維持できるレベルに引き上げることができればと思っている。けっこう大変ですけどね。